ラベル スポーツ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル スポーツ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年7月9日月曜日

爽やかなサッカー日本代表

早稲田大学スポーツ科学部に居た頃、
ブラジルワールドカップ観戦に行ったり
楽しい日々でもありました(2014)
日本のワールドカップは終わりました。テレビニュースのインタビューで、一般のサポーターのどなたかが話していましたが、「事前に色々言われながら、結局一番良いワールドカップだった。」というのは、私も同じ感想です。

4年前の、ブラジルワールドカップは、私もブラジルに行って、ギリシャ戦を応援しました。あれから4年の中で、私は早稲田大学を退職し、開業医になって、いろいろありましたが、その間、ずっと選手たちはこの大会を目指してやってきていたわけです。

ベルギーに敗戦したあとの長友選手の
インタビューもとても爽やか(2018)

ハリルホジッチ監督の退任の背景など、いろいろなことが、報道はされていますが、終わって感じることは、選手たちは、今回のワールドカップで、一つでも多くの勝利を得るために、周りが注目してもしなくても、ひたすらやっていたということ。

一流のアスリートのひたむきな努力の姿は、いつも、自分自身の行動にも、良い大きな影響があると思います。

自分の、人生の節目と、この4年間の代表の努力をすこし重ね合わせ、爽やかなサッカー日本代表にエールを送りたいと思います。

2018年1月3日水曜日

箱根駅伝の応援にて思うこと

あけましておめでとうございます。

昨年の3月から早稲田大学を退職し、開業医になりました。開業医の生活自体は、やりがいのあるものですが、学生と触れられなくなったのは寂しく思います。そんな中で、今年も箱根駅伝の応援に行きました。

例年、箱根駅伝では、私のゼミ生が走っていませいた。有名どころは、竹澤健介や大迫傑ですが、その他にも実業団などで活躍、またすでに引退した多くの学生が箱根路を走りました。学生が襷をつなぎ、力を合わせて2日間10区間を走り抜く箱根駅伝は、多くの感動を与えてくれます。お正月の2日3日に日本国中の多くの人たちが惹きつけられる所以です。

このような長距離走だけでなく、最近の大学スポーツについては、早稲田大学スポーツ科学学術院にいた頃から、いろいろと思うことが有りました。先に述べたように私のゼミには多くの、トップレベルのアスリートが多く居ましたが、早稲田大学ではそのような学生も単位習得については特別な配慮があるわけではありませんでした。また、奨学金などの対象となるスポーツ推薦学生の数も必ずしも多くはありません。そのような中で、他大学の様子を詳しく知っているわけではありませんが、少なくとも早稲田大学に比べれば、スポーツ推薦の学生の数は多く、そういった学生に対する学費免除など経済的な援助が大きいように思われます。

このことが、良いのかどうかは、私は疑問に思っています。競技の高い学生を入学させて、学生としての学業については相当の配慮をし、多くの学生は授業料免除となり競技に専念させる。これが、学部としてのスポーツ科学、体育学教育に対してのプラスになれば良いと思いますが、結果として教室にはほとんど現れない、あるいは囲い込みでその人達の授業にしか出ないということであれば、学生スポーツの形が歪められているというふうに考えてしまいます。

上記は、日本経済新聞の編集委員による文章ですが、2020年に向けて、スポーツに対する関心が高まる中、学生スポーツのあり方についてもいろいろな議論が必要になってくると、お正月の箱根駅伝を観戦しながら、思いました。




2017年9月11日月曜日

第15回日本スポーツ精神医学会(山形県鶴岡市)

9月8日から10日に、山形県鶴岡市にて第15回日本スポーツ精神医学会が開催されました。私も、理事長(チェアマン)として参加しました。

今年は、山形県立こころの医療センター院長神田秀人先生を会長として、東海林岳樹先生、白石啓明先生らが中心となって開催をしていただきました。

素晴らしい会でした。一般演題にも、うつ病に対する運動療法を実践している方々からの発表があり、またシンポジウムは精神障害者スポーツに関する発表も多くありました。 

特別講演は、元オリンピックフィギュアスケート選手の鈴木明子さんに来ていただきました。このお話は、本当に感銘をうける素晴らしいお話でした。鈴木さんはご存知のように摂食障害を患って、そこから復帰をして再び競技の場にもどり、そしてオリンピック選手にまで選ばれた方です。それは知っていましたが、その状況の中で彼女がどれほど重症の摂食障害を患ったのかはよく知りませんでした。鈴木さんは講演の最初に「今日は、私の経験した摂食障害について包み隠さず話します。」と言われ、その詳細について、素晴らしい記述力と洞察力をもっって話をしていただきました。1時間の講演の最後には、鈴木さんご自身も涙を流すシーンもあり、我々も目頭が熱くなりました。

摂食障害をもっているアスリートは多く居ます。しかし、その人達はなかなか自身の悩みを打ち明けられずに競技をしていると思います。鈴木さんには、オリンピックまで上り詰めたトップアスリートとして、是非このさきもこういった摂食障害に苦しむ後輩たちをにたいして、自分の経験を発信していっていただきたいと思いました。

教育講演をされた大阪体育大学の土屋裕睦教授と
教育講演は、大阪体育大学の土屋裕睦教授でした。私は既知の仲ですが、土屋先生のお話はいつも、楽しくわかりやすいものです。今回は、スポーツにける体罰についてのお話でしたが、この課題はとても大きく大切なものです。土屋先生のような方が、分かりやすく丁寧にこの課題を話していただくことによって、少しずつでも体罰によって将来を奪われてしまう若いアスリートが居なくなっていくことを願っています。

鶴岡市には私は初めて行きましたが、また行きたいと思いました。学会期間中は天候に恵まれ、熱くもなく寒くもなく、カラッとした天気でしたでした。会場近くにレストランなどが無いということから、山形名物の芋煮会をやっていただき、昼食は皆で青空の下で食べました。また、懇親会もひろい畑を前にしたオープンエァのイタリア料理で、とてもおしゃれな雰囲気でした。


2017年6月5日月曜日

A.L.E. (Athlete Live Entertainment)に参加しました

先日、5月29日、恵比寿のアクトスクエアで開催された、表題のトークショーに参加しました。チケットは、5,000円なんですが、早稲田大学時代のつながりで、なでしこジャパ
岩政さんと中西さん

ンのフィジカルコーチでもある、早稲田大学教授 広瀬統一先生のご招待で、参加しました。3月以来早稲田大学の先生方にはお会いしていませんでしたが、スポーツ産業論の作野誠一教授ともお会い出来て、なかなか楽しい集まりでした。
永里選手、広瀬統一教授と一緒に

トークショーは、岩政大樹から、サッカー解説の中西哲生さんが話を聞くという形式でした。15分クオーターが3つあるような構成ですが、なかなか興味深かったです。岩政選手については、名前くらいしか知りませんでしたが、アントラーズでは随分とディフェンダーツィて活躍し、代表にも招集されています。内容について細かに解説するつもりはありませんが、監修は、スポーツに関連した業界の人がほとんどのように見えました。いわば、B To Bの会なのですが、どういう意味があるかというと、この会を企画しておられる、伊藤滋之さんという方が、筋肉番付などのプロデューサーをやられた方で、語るスポーツの面白さを伝えたいという思いで始められたもののようです。今後、更に一般の人達に広がっていくのかと思います。

実際、面白い話でしたが、多少、業界向けかと思われる気もしました。

その分、いろいろな方も来ており、図らずも、なでしこジャパンの永里優季選手ともすこしだけ、お話する機会を得られました。

2017年1月4日水曜日

おだわらっ子の約束

お正月はいかがお過ごしだったでしょうか。私は、例年通り(今年は家内と)、箱根駅伝の応援に行きました。残念ながら、今年は早稲田大学の選手としては、私のゼミ生は出場しなかったのですが、応援の場所としては、7区の小田原を選びました。過去2年は、6区を走る選手を応援していたので、小田原まで行くのは経験がありましたが、小田原で応援したことはありませんでした。

小田原は、非常によいところでした。まだ朝早かったので、応援までの時間もあり、小田原城址公園に入りました。人も少なかったのですが、広々として美しい公園でした。更に、公園内には、報徳二宮神社があり、二宮金次郎の像のオリジナルが見られます。境内には、きんじろうカフェなどがあって、とても良い雰囲気です。

隣には、児童図書館があるのですが、そこで面白いものを見つけました。「おだわらっ子の約束」という掲示なのですが、これが、非常に理にかなった約束なので、写真に撮ってきました。

ここに書かれていること、特に、「早寝早起きをして、朝ご飯を食べます。」というのは、いろいろな形で私が患者様にもお話していることで、これも、人生訓というような上から目線ではなく、自然にそういうことができるようになってくると、生活も安定してきますよ、というような意味で大事なことだと思っています。また、そういう努力の方向を頭に置いておくことも大事だと思います。

大きなシュロの木の横にあるこの看板は、気候の温暖な小田原らしさもかもしだして、お正月から良い発見をしたという気分になりました。

早稲田大学は、3位でしたがよく皆頑張ったと思います。上尾のハーフマラソンのあたりからは、密着して応援していましたが、それぞれの選手がそれぞれの思いをもって走る姿は、やはり大学スポーツならではだと思いました。

観戦のあとは、海辺に行き、家内と海を眺めて、帰りには家内の実家によって新年のご挨拶をして夜に帰宅しました。

良いお正月の一日が過ごせました。

2015年10月15日木曜日

ラグビワールドカップ 2015 その2

今回のワールドカップラグビーは、歴史的な日本の3勝で、日本の試合は終わりました。準決勝に進めなかったのは非常に残念ですが、エディー・ジョーンズ監督のもと、Brave Blossomsは本当によく頑張ったと思います。(英語の新聞を読むと、日本のチームはBrave Blossomsと呼ばれているようです。)

さて、結果的に勝点が及ばずに3位だったのは致し方無いと思うのですが、スコットランド戦が中3日であったのには、やや不平等さを感じていました。しかし、他のチームもそのような条件なのかなと思っていたのですが、日経にそこらへんの説明がありました。

統括団体のワールドラグビーは、貴族社会のようなティアという階級制を敷いていて、日本はスコットランドよりも階級が低いようです。そのために、不利な条件で試合をするような形になっているということでした。徐々にこの制度は平等な形に変えられていくようですが、まだそのような規則は残っているようです。

これは、まさにラグビーが英国植民地のスポーツだということを示しているようにも思います。

国内の、大学ラグビー以外はこれまであまり見てきませんでしたが、大学ラグビーはさほどこのような植民地的な考えは無いと思います。しかし、国際試合を見てみると、日本チームにも外国人がたくさん入っています。これは、植民地ではその地に長く住んでいた人はチームに参加し良いというルールを作らないと、現地人のチームしかできないことになり、それでは植民地間の試合ができないということになってしまうという事の名残だということです。

図に示したのは、コモンウェルスゲームズという、もと英国連邦の間で行っているオリンピックのような世界大会に参加している地域の図です。これは、日本は関係ないのであまり知られていませんが、以前インドに行った時に親しい友人なら、来年はデリーでコモンウェルスゲームズが開かれるので、今、空港や地下鉄の整備が進んでいるという説明を受けて、随分大きな大会だということがわかりました。コモンウェルスゲームズには、7人制ラグビーも含まれています。

このように、ラグビーのことが話題になるのも、このBrave Blossomsの活躍の賜物です。是非、日本のラグビーのちからが伸びて、植民地のスポーツからこの伝統を引き継ぎながらも世界のスポーツにラグビーがなっていくことを期待しています。

2015年10月5日月曜日

ラグビワールドカップ 2015

ラグビーの日本代表の活躍に、感動を禁じ得ない。

南アフリカとの試合も、素晴らしいものでしたが、サモアとの試合は本当に日本のスタイルが発揮できた試合だったのだろうと思う。

私は、ラグビーは早稲田大学のラグビー部との関わり以外ではよく知らない。早稲田大学に着任した2003年ころに、ラグビー部OBの宝田教授と一緒に研究をすることが多くあった。彼には、そのころいろいろとラグビーの活動についれ行ってもらった。そのころ監督であった、清宮克幸さんと一緒に食事をしたり、菅平に行って、関東学院大学との試合を見たりした。ゼミにも、後に優勝チームのキャプテンになる、権丈太郎(現在NECグリーンロケッツ)がやってきたりもした。

その頃のチームのメンバーが、五郎丸、畠山だ。彼らが、日本のトップ選手となり、本当に仲間と寝食を共にして作り上げたチームが活躍しているその姿には、本当に感動を禁じ得ない。

このワールドカップでの戦いぶりを前にして、ラグビー部との関わりで学んだ言葉には、重みがある。

One for all, all for one.

2015年9月3日木曜日

東京五輪エンブレム使用中止 組織委方針 佐野氏が制作 (朝日新聞記事)

国立競技場の設計変更に続いて、一度は大々的に公開された東京五輪の正式エンブレムが使用中止になりました(朝日新聞記事)。ほんとうに残念であるとともに、このような選定に関わった組織に猛省を促したいと思います。このような、ことが続いた背景にはなにか共通の要素があるように思います。国立競技場にしても、エンブレムにしても何か、華やかな権威に頼って選ばれたような印象を受けます。そして、一度決めてしまったことについて、真摯にその問題に取り組まず、防衛的に対応する結果になっているように思います。


没になった2つのデザイン
また、審査委員会についても、国立競技場もエンブレムも審査委員が会見をするという事態にもなりましたが、これも少なくともある時期は、責任逃れ的な発言が目立ったようにも思います。

一部のネット情報を鵜呑みにするのは良くないかもしれませんが、審査委員も相互に知り合いが多いという情報なども目にすると、中立性が十分に保たれていたのかについて疑いたくなります。

一つ、思うのは、こういう時にこれみよがしに個人攻撃が行われることです。これは、慎まなければならないと思います。このような自体は、問題点を明らかにし、改善の方向をきちんと見出すことが最も重要な事で、個人バッシングのためのバッシングがあってはなりません。

今、国民の総意をきちんと反映した、また多くの人達がこれは良い、我々の代表がしっかりと考えてつくってくれた、そう思えるものを国民が願っていることは間違いありません。是非、そういうものを作り上げる真摯な取り組みをお願いしたいとおもいます。そして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、是非とも良いものにして、多くの外国からのお客様に満足して帰ってもらいたいものだと思います。

2015年6月10日水曜日

女性アスリートの三主徴 (Female Athlete Triad) ⇒ スポーツにおける相対的エネルギー欠損 Relative Energy Deficiency in Sport (RED-S)

早稲田大学スポーツ科学学術院では田口素子准教授を中心として、女性アスリートを対象としたサポート研究プロジェクトを行っています。私もメンバーに入れて頂いています。

摂食障害にみられる体型への認知の歪み
これまで女性アスリートに特徴的な障害として、「女性アスリートの三主徴(FAT)」という言葉が使われてきました。英語では、Female Athlete Triadで、略してFATとも称されます。この三主徴とは、無月経、骨粗しょう症、摂食障害なのですが、私は摂食障害の女性アスリートをこれまで少なからず診察しています。

一方、昨年IOCから下記の論文が出版されました。

Mountjoy M, Sundgot Borgen J, Burke L, et al.
The IOC consensus statement; beyond the Female Athlete Triad - Relative Energy Deficiency in Sport (RED-S)
Br J Sports Med 2014; 48: 491-497.

この論文は、女性アスリートの三主徴を超えて、更に詳細に女性アスリートに見られる特徴的な障害について述べたものです。IOCコンセンサスステートメントというのは、IOCの中のこの委員会で、同意を得た内容を記載したもので、前回は2005年に出版されているようです。

これまでの「女性アスリートの三主徴」を「RED-S」という名前に置き換え、この病態へのリスク評価、治療、競技復帰の決定について述べています。これまでの女性アスリートの三徴候(FAT)という考え方を超えて、全身的な病態としてこれを捉えることは意味があると思いました。特に、三徴候という名前に縛られると他の部分が見えなくなるということは有ることで、その点についてはこのようなエネルギーバランスという点からこの病態を捉えることによって、広く病態を見られるという点では良いと思いました。

一方で、この論文に対する批判も有ります。Br J Sports Med. 2014;48(20):1461-1465. の記事ですが、原典にリンクが張ってあるのでこれも御覧ください。この批判は、三徴候は「女性」に特徴的な症状を浮き出させて示したもので、この名前からこの分野の研究が非常に進んだということも有るということを主張しています。そして、その他の全身的な変化は男性にも見られる変化が多く含まれており、この病態の問題点を不鮮明にするというような内容で批判をしています。

これも、一理あると思いました。自分自身が、どちらの立場を取るのかといえば、女性アスリートの三徴候という言葉は、今後も使っていこうと思っていますが、一方で実際の診療では、他の身体的な変化(成長、代謝、内分泌、免疫など)にも気を配りながら治療を行うという姿勢を取ろうと思います。

しかし、これはなにもこの疾患に限ったことではありません。最近私は、うつ病の身体症状についての講演が多くなっていますが、これも、うつ病の症状として精神症状だけを捉えるのでなく、身体症状も一緒に治療していくという姿勢をしっかりを持たなければ患者さん自身の持っている問題を解決で来ないということがあります。今回のRED-Sと、これに対してFATを養護する2つの論文は、この両方をしっかり意識した診療を行うことが重要であることを示唆していると考えさせられました。


2015年4月13日月曜日

スポーツ科学未来研究所 シンポジウム “Bridge the gap between science and application in athletic training” 感想

土曜日の午後に行われたシンポジウムは、90名以上の参加があり、大変盛況でした。取りまとめをした、広瀬統一先生、山内潤一郎先生、本当にご苦労さまでした。

私は、少し遅れての参加でしたが、最初の広瀬先生の講義だけが聞けませんでした。私がついた時には、二番目の演者である、守田優子先生(東京医大睡眠医学講座助教)が話をしていました。この中で、興味深かったのは、不眠の患者さんに対して運動療法を行った結果をお話になった点です。朝行う運動と午後行う運動では、午後行う運動のほうが効果が高いということでした。これは、臨床的に役に立つお話でした。

次に防衛大学校体育学研究室の小西優先生のお話でした。これは、前十字靭帯損傷と神経系の問題についての研究でした。私は、専門でないので必ずしもよくわかったわけではありませんでしたが、神経系との関連については興味のあるところです。

三番目は、寅島静香先生(北海道教育大学岩見沢校)が、妊娠後のスポーツ復帰についてのお話をされました。また、アスリートだけでなく、一般的な妊婦のためのヘルスプロモーションの話もあって、これは、女性にとっては大変重要な課題だと思います。

その後、スタンフォード大学のTammy Morrenoさんというフィジカルセラピー部門の方からの招待講演もありました。彼女は、怪我をした選手が競技に復帰する際にどのような基準で復帰させていくのかという評価の方法について紹介しました。

最後の特別講演では、早稲田大学の鳥居俊先生が、日本陸連における女性アスリートの医科学サポートというお話をされました。これは、女性アスリートの話としてはとても興味深く、そして勉強になりました。

その後の、懇親会にも多くの方が参加され、たいへん盛り上がった会でした。また、開催してほしいという声もあり、検討したいと思っています。

プログラムは以下のとおりでした。

===============================
スポーツ科学未来研究所 シンポジウム
“Bridge the gap between science and application in athletic training”

開催日 : 2015年4月11日(土) 会場: 早稲田大学東伏見キャンパス 205号室
参加費 : 無料
懇親会費: 社会人 1000円、学生 500円 (高校生以下は無料)

13:00      開場
13:30-13:35  開会の挨拶(広瀬統一)

13:40-15:30  シンポジウム    “スポーツ科学は競技力向上や健康増進に貢献できるか?” 
・はじめに:女子サッカー選手のコンディショニング
広瀬 統一  (早稲田大学スポーツ科学学術院)
・中高齢者の不眠症状に対する運動の効果
守田 優子  (東京医科大学 睡眠学講座)
・ACL損傷と末梢神経系の変化 
          小西 優   (防衛大学校 体育学教育室)
・女性スポーツ競技者のためのヘルスプロモーション ~産前産後の事例報告から~      
                寅嶋 静香  (北海道教育大学 岩見沢校)
・まとめ:エクササイズ科学と身体づくり
山内 潤一郎 (首都大学東京 人間健康科学研究科)

座長:山内 潤一郎
15:45-16:45 招待講演
”Use of the Functional Lower Extremity Evaluation in Return to Play Decisions”
       Tammy Moreno (Director of physical therapy, Stanford University)
座長:広瀬 統一
17:00-18:00 特別講演
”女性アスリートのコンディショニングに対するスポーツ医科学の貢献”
           鳥居 俊(早稲田大学スポーツ科学学術院)
                                                                                 座長:内田 直
(早稲田大学スポーツ科学学術院)
18:00-18:05 閉会の挨拶(内田直)

18:30-20:00 懇親会(予定)

2015年1月14日水曜日

スポーツにおける薬物治療 処方と服薬指導 (拙著:共同執筆)

日本臨床スポーツ医学会 学術委員会の編集による、「スポーツにおける薬物治療 処方と服薬指導」が出版されました。これは、スポーツファーマシストの制度の制定にも関連して出版された本です。各章は、医師が疾患について、薬剤師が治療に使う薬物について、ペアを組んで解説しています。私は第11章精神疾患を担当しています。





アスリートへの処方は、常ドーピングへの注意が必要です。アスリートを診察する臨床家には、非常に役に立つ書籍だと思います。どうぞご購入ください。

目次
1編 スポーツと薬
 1章 スポーツが薬物動態に与える影響 
 2章 スポーツにおけるドーピング
 3章 サプリメントの捉え方

2編 主な疾患治療薬
 1章 感染症
 2章 循環器疾患
 3章 呼吸器疾患
 4章 内分泌疾患
 5章 代謝疾患
 6章 血液疾患
 7章 消化器疾患
 8章 腎疾患
 9章 アレルギー疾患・膠原病
 10章 神経・筋疾患
 11章 精神疾患
 12章 環境因子による疾患
 13章 整形外科疾患
 14章 皮膚科疾患
 15章 婦人科疾患
 16章 眼科
 17章 耳鼻咽喉科疾患
 18章 歯科・口腔外科疾患
 19章 腫瘍性疾患

2015年1月5日月曜日

2015 箱根駅伝

早稲田大学スポーツ科学部に勤務していると、楽しいことが色々とあります。箱根駅伝もその一つ。私のゼミ学生が走ります。私のゼミに、最初に来た競走部の高岡弘が、竹澤健介をさそって、それから大迫傑など、超エリート選手が続いています。

今年も、良い選手が走りました。この中で、2区の高田、6区の三浦、10区の田口が私のゼミ生です。その他にも、つながりのある学生は多く、応援に力が入ります。

こういった学生を見ていると、教えられることが本当に多いです。私が少しでも力になれるなら、なんとしても応援しようと思います。

今年は、5位に終わりましたが、また来年に期待しましょう。

======
選手一覧(日テレHPより引用)

区間氏名(フリガナ)学年出身高校公認最高タイム
10000m
(◇は5000m)
ハーフ
(★は20km)
1中村 信一郎ナカムラ シンイチロウ3香川・高松工芸高28.56.001.02.30
2高田 康暉タカダ コウキ3鹿児島実高28.49.591.02.02
3井戸 浩貴イド コウキ2兵庫・龍野高28.58.831.02.33
4平 和真タイラ カズマ2愛知・豊川工高29.07.121.03.12
5山本 修平ヤマモト シュウヘイ4愛知・時習館高28.14.491.02.14
6三浦 雅裕ミウラ マサヒロ3兵庫・西脇工高29.42.501.02.52
7武田 凜太郎タケダ リンタロウ2東京・早稲田実高29.04.201.03.28
8安井 雄一ヤスイ ユウイチ1千葉・市立船橋高◇14.09.391.03.30
9柳 利幸ヤナギ トシユキ3埼玉・早大本庄高28.48.501.03.04
10田口 大貴タグチ ダイキ4秋田高28.56.701.02.30

2014年12月8日月曜日

ラグビー早明戦

ここのところ、忙しくてあまりスポーツの試合を見に行けませんでしたが、今年は秩父宮ラグビー場開催となった、ラグビー早明戦を久しぶりに見に行きました。昔、今はNECに居る権丈太郎がゼミ生だった頃は、よくラグビーを見に行ったが、今はラグビー部のゼミ生もいないので、最近はしばらくご無沙汰だったということもあります。

5分ほど遅れて入っていったのですが、そうしたら既に早稲田はワントライ入れられていて、ありゃっという感じでした。席は、メインスタンドの良い所で、全体を見渡せる良い位置でした。



















しかし、その後の展開はなかな良い展開で、まもなく逆転。その後も、明治の良い時間帯は有りましたが、概して早稲田大学が優勢で逃げ切りました。最後の最後にワントライ決められたのは、ちょっと残念でしたが、試合後、都の西北を歌って、気分よく帰宅しました。

早稲田大学   明治大学
37      24

2014年7月30日水曜日

菅平 野外活動実習 2014

この日、月、火の3日間は、早稲田大学菅平セミナーハウスに、学部1年生をつれて野外活動実習に行ってきました。早稲田大学スポーツ科学部では、一年生は教養演習クラスがあり、いわばホームルームクラスのように週一度は同じ学年、同じメンバーが集まるようになっています。そこには、担任がいて様々な面で学生生活の開始をサポートしています。私自身は、ここ数年は担任をしていないので、入学したての1年生のお世話を授業の中ですることはありません。今回は、野外活動実習のサポーター教員として参加したわけです。

菅平 根子岳の山頂付近で. 学生にはお揃いの早稲田スクールカラー、エンジのポロが支給されます


このような教養演習クラスについては、学生にとっては良いと思います。大学生一般に取ってということと、スポーツ科学部の特徴という2つの側面がありますが、大学生一般として考えると、大学は講義は選択制なので、なかなか友だちができないという側面があります。このようなホームルームクラスがあれば、そこでいろいろな友人を作れる可能性がでてきます。もう一つは、様々な理由で大学に溶け込みにくい学生をうまく大学生活に導入できるという側面もあるように思います。少なくとも、大学に来なくなる学生を担任が把握でき、何らかの介入をすることが可能です。こういった意味で、学生メンタルヘルスにも一役買っているわけです。

スポーツ科学部の特徴としては、アスリートはどうしても部活の活動が中心になりがちで、部活の友達はできますが、その他の友達ができにくいという側面があります。ホームルームクラスやその後のゼミ活動は、様々な友人を作り、これが人生の大きな財産となるということもあります。ビジネスの方面に進んだり、研究方面に進む学生が、トップアスリートの学生と大学時代に親友になるということは、双方にとっていろいろと良い面があります。

そのようなことで、教養演習のクラスで菅平の野外活動実習に行くわけです。根子岳登山や、キャンプ実習など、学生はとても楽しんでいます。私もこれに便乗して、毎年根子岳登山を楽しんでいるというわけです。

2014年7月21日月曜日

2014 ゼミ夏合宿

ゼミの夏合宿に行ってまいりました。今年は、土日で早稲田大学軽井沢セミナーハウスです。軽井沢のセミナーハウスは、広大な敷地で東京ドームが3つ入るということでした。学生用の昨年出来たという新しい宿泊棟、セミナー棟、食堂などのほか、野球場、テニスコート、バスケットコート、卓球場、サッカー場などがあって、さらにバーベキュー場、教員用宿舎などもあります。それが、林の中に点々とあるという佇まいで、なかなか贅沢な作りです。

今年は、27名の学生が参加して行いましたが、これだけたくさんになったのは久しぶりでした。一つの理由は、まだ授業期間中であるこの連休に行ったのが良かったようです。スポーツ科学部は部活に入っている学生も多く、夏休み期間になると合宿が始まって、なかなか参加が難しくなります。かえって学期中にやったほうが参加者が多くいるようです。

ゼミ合宿記念写真

学生とのゼミ合宿は、とても楽しいものです。学生は、協調的で優しく親切です。予定をドタキャンする、課題をやってこないなど、社会性に乏しい面もあるのですが、それは、どうすれば良いかを指導する人が居なかったためということもあります。丁寧に指導すると、改善されますし、改善された点を指摘すると、嬉しそうにしています。自主性を重んじながら丁寧に指導することは大事だなとも思います。それぞれがいろいろな個性を持っているのですが、集団生活をするとそのような違いがお互いにわかります。現代の学生は、個人の権利などの意識が高く、お互いに同じでなければならないという気持ちは昔より少ないようで、個性を認めあうのはうまいように思います。

合宿は、セミナーは一応やるのですが、ほとんどはスポーツをしていました。あいにく雨もありましたが、テニス、卓球、バスケットボール、フットサルなど。自分も参加してやりました。20歳前後の若者と、それも中には日本代表選手も居るアスリートたちとスポーツが出来る機会は、大学教員、それもスポーツ科学部の教員でなければなかなか無く、こちらも充分楽しませてもらいました。

2014年5月7日水曜日

公共スポーツ施設の利用

連休中、妻とテニスをしました。近所でテニスをすることは、実はあまりありません。早稲田大学所沢キャンパスのテニスコートを使ったことはありますが、遠いので頻繁にという訳にはいきません。市のテニスコートが、インターネットで予約できることを知ったのは、1-2年前でしたががそのまま放っておきました。先日、妻が連休にテニスをしようということを言ったので、そのことを思い出して予約サービスに登録して連休の空きコートを検索してみました。このような検索もできるので、公的なインターネットサービスも充実してきたものです。日程を区切って、検索をかけると市内の空いているコートがわかるという仕組みです。連休中はさすがにいっぱいでしたが、それでも何とか見つけることが出来ました。

あとは、当日行ってテニスをするだけです。2時間で420円というなんとも安い料金で、良いテニスコートが使えます。このような公的機関は、手続きが面倒でなかなか使いにくいと思っていましたが、全くそのようなことがないのでとても満足です。

テニスというと、アメリカでテニスをしたことを思い出します。私は1990年から1992年にカリフォルニア州のサンフランシスコ近くに住んでいましたが、テニスをしようと思えば、近くの公園のテニスコートが自由に使えましたし、比較的空いていました。使う時間は、たしか1時間以上使っていて、次の人が来たら20分位で次の人に渡してくださいというようなゆるいルールだったと思います。また、高校のテニスコートも使っていない時は地域にオープンで、同じようなルールで勝手に使えた覚えがあります。日曜日など、好きなときに行くと、だいたい空いていたので、好きなだけやって帰るということで料金も無料でした。

帰国した時は、このような公共施設の利用法はアメリカは相当進んでいるなぁとも思ったのですが、今回市のテニスコートを使ってみて、とても手軽に使えたので、あまり変わりない気がしました。すでに、このような施設は多くの人が使っているのでしょうが、できれば今後は、これまで運動していない人が気軽に使えるので良いと思って使用するようになると良いと思います。運動が、身体的だけでなく、精神的にも健康度を改善させることはここでも強調してきていることですが、すでにやっている人でなく、これまでにやっていなかった人が運動するようになるということも、重要なわけです。すでに使っている人にとって見れば、より混んでしまうという面もありますが、ニーズが多ければ市はもっと施設を拡充すれば良いと思います。そのような中で、住民の健康度が増して、暮らしやすい生産性の高い街なるということは、市にとっても利益になるでしょう。

このような公共の施設を使って、スポーツが更に盛んになっていくと良いと思っています。