2016年5月30日月曜日

フィッシングメールが届きました

明らかにフィッシングメールと分かる、メールが届きました。

同じメールが届いた人が、検索できるように、ブログに掲載しておきます。




ocn.ne.jp ! Login Alert
もっと見る
5月29日
OCN.NE.JPへようこそ
最適な電子メールの使用
アカウントOCN の確認!
OCN JAPANサービスのご利用の一環として、我々は最高のこれまで以上に効率的なナビゲーションに適用される技術、ツールとソフトウェアを実装します。
ユーザーの需要の高まりとともに、私たちはより良いサービスを提供する義務を持っているので、この点で、私たちの目標は、すべての非アクティブなアカウントを削除すること
です。
チーム OCN.NE.JP は、あなたの住所を確認しない場合は、規則に従って、アカウントを無効化するよう指示します。
したがって、以下のフォームをコピーして、すべての必須情報を言及することにより、それを記入し、24時間以内にそれを戻しなさい。
あなたはこのアドレスOCN JAPANの所有者であることを示すためにこのフォームを使用してください!そうしないとアカウントが規制 OCN
JAPANの不遵守のために無効になります! 。
必須フィールド
情報結合
フルネーム:....................
OCN のメールアドレス:....................
パスワード:....................
パスワードの確認:....................
職業:....................
生年月日:....................
国と都市:....................

警告:OCN.NE.JP あなたは、フォームを正しく完了しない場合のためにアカウントの不活性化の何が起こるかについては責任を負いません。
ありがとう
チームOCN JAPAN!
le cabri sur

2016年5月23日月曜日

東京医科歯科大学医学部附属病院での診療 その2 御茶ノ水界隈

東京医科歯科大学で診療を開始して、2ヶ月ほどになりますが、まだ院内のコンサルテーション程度の仕事です。しかし、時々御茶ノ水に行くのはとても楽しみです。

御茶ノ水というのは、私が浪人生活を送った街でも有ります。浪人時代に、駿台予備校に通って、午前の講義が終わると昼ごはんを食べて、家に帰るのですが、浪人生の頃は少し都内を歩いて、上野駅まで歩いたりした覚えも有ります。

今回、御茶ノ水で診療するようになって、御茶ノ水駅から駿河台下まで歩き、その後すずらん通り
http://www.kanda-suzuran.com/access/index.html
にも入ってみました。高校生の頃から、私はジャズが好きでしたので、浪人時代も午前の授業が終わると少し楽器屋によったり、Disc Unionなどに行ったりした覚えも有ります。

御茶ノ水に、楽器屋が集まっているのは今も昔も同じですが、昔に比べなお一層楽器屋の数は多くなっているようにも思います。

ジャズ喫茶NARUは健在でした。ここには、数年前にもライブを聞きに行ったことがあったように思います。

右に明治大学、左に主婦の友社を見ながら駿河台下までおり、それからすずらん通りに入ってみました。

すずらん通りは、図にあるような場所なのですが、昔はここに古本屋が並び、更には中古楽器屋や、古道具屋などもあったように思います。今も、その面影は一部あるのですが、それよりもチェーン店の飲食店のほうが多く並んでいて、ちょっと残念な気持ちです。書泉ブックマートはなくなって、ABC-Martがありました。ちょっと調べてみると、そんな記事も見つかります。
http://www.excite.co.jp/News/anime_hobby/20151119/Otapol_201511_abc.html

変わったところも多くありますが、同じ所もある。しかし、浪人生時代、研修医時代を過ごした御茶ノ水は、やはり今も若いころを思い起こさせる、思い出深い界隈ですね。

2016年5月18日水曜日

第41回日本睡眠学会 シンポジウム 発達障害と睡眠障害



2016年7月7日8日の二日間、東京都新宿区の京王プラザホテルで、日本睡眠学会が開催されます。
http://www.c-linkage.co.jp/jssr41/

この学会で、私と中島先生(下記)がオーガナイザーとなって、発達障害と睡眠障害というシンポジウムを行います。

シンポジウムは、


中島亨先生 杏林大学
http://dr-guide.net/www/%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E4%BA%A8/
神山潤先生 東京ベイ・浦安市川医療センター CEO
http://www.j-kohyama.jp/profile.cfm
本田秀夫先生 信州大学
http://www.shinshu-u.ac.jp/hp/bumon/kokoro/goaisatu.html

この4名で行います。

私自身は、成人の注意欠如多動性障害と日中の眠気についての話をする予定です。

この問題は、このブログでも何度も取り上げてきており、エントリーのヒット数もこれまで上位を維持してきています。また、ブログの記事を読んで来院される患者さんも大勢おられます。これまで睡眠障害専門外来では、睡眠に焦点をあてて診断治療を行ってきました。これは、いわば当たり前のことでは有りますが、しかし、その背景にある疾患に目を向けなければ、根本的な治療ができないのがこの、成人ADHDにみられる日中の眠気、だと思います。主訴が日中の眠気であるために、どうしても睡眠専門医は、無呼吸やナルコレプシー、午前中の眠気だと睡眠相遅延症候群となどに診断が傾いてしまって、その背景にある根本的な問題を見いだせない場合があるからです。

このシンポジウムが実り多いものになると良いと考えています。

2016年5月14日土曜日

稲門医師会の設立 (Waseda Weeklyの記事)

今年の1月末に、稲門医師会(早稲田大学卒業生で医師になった人たちの同窓会)が設立されたことを書きました。これに関する記事が、Waseda Weeklyという大学の広報誌に出ていますので、取り上げます。

これは、稲門医師会幹部の二人の先生(羽鳥先生、中山先生)と、若い医師(福田先生)、若い研究者(築根先生)の4名での対談の記事です。

稲門医師会の設立記念写真です
私も写っています
個々に取り上げた理由は2つあります。一つは、私も会員で、早稲田大学の教員かつ医師であること。もう一つは、対談をしている福田さんは私の初めての大学院生で、大学院修士課程で、スポーツ精神医学を学ぶ中で、医師を志し、驚くべき努力をして、修士卒業年に山口大学医学部の学士入学に合格して医師になった人だということです。

向かって左から二人目が福田さんです。
数ある優秀な私の大学院・ゼミ卒業生の
一人です。
稲門医師会の目的は、親睦ですが、世間で騒がれているのは、早稲田大学に医学部を作る布石にの一つではないかということです。私は、これについては全く何の情報も持っていません。ただ、もしそうであれば、非常に好ましいことです。

私は今、スポーツ科学部の国際担当副学術院長をしていますが、大学ランキングを上げるためには多くの論文を排出する必要があり、そしてインパクトの高い論文を排出し、多くの予算を勝ち取るにはやはり医学部の存在はとても大きいからです。

慶応大学は、薬科大学を統合し薬学部をつくりましたが、すでに非常にレベルの高い薬学部となっています。早稲田大学がどのような形であれ、医学部をつくれば、最初から普通の医学部ではないものになることは疑う余地が無いと思います。どのような普通でない医学部を作るのか。これまである、理工学部、スポーツ科学部だけでなく、文系の学部も含めた学術的リソースと統合して、様々な基礎分野応用分野にこれらの蓄積を生かしていくことが最初からできるということであるように思います。

写真に写っている羽鳥先生は、初めて設立の会でお会いしましたが、非常にアクティブな方で、日本医師会においても理事職にあって、日本の医療の推進に尽力されておられます。

私も、微力ながら、早稲田大学の医学面での発展には協力していきたいと思っています。


2016年5月10日火曜日

イップス (Yips) (3)

イップスについて、先日2014年5月26日のNew Yorkerの記事を読みました。New Yorkerという雑誌は、アメリカの比較的教養ある人たちが愛読している雑誌だと思います。幅広い話題について、さまざまな興味深い角度から解説がされている雑誌で、ユーモアのある記事も見られます。

私は、熱心な読者ではないのですが、アメリカに住んでいた頃指導をしてもらっていた、Irwin Feinberg先生が、読んでいて、たしかこの雑誌に過労死の記事が出ていたのをびっくりしたような顔をして、日本人は死ぬまで働くのかと、聞きに来たのを覚えています。その後、しばらく過労死の話が出ていました。その後も、幾つかの記事を紹介してくれました。

このNew Yorkerのイップスの記事は、なかなか科学的な視点も取り入れた良いものでしたが、私が最も印象に残ったのは、これは以前にも書いたと思うのですが、やはりメイヨー・クリニックの研究についての解説で、イップスについて、心理的不安によって起こるということをよく言われるが、必ずしも心理的不安によるものばかりではないく、神経学的な何らかの基盤(体質、素因というようなもの)が強く関連しているということを強調していた点です。

イップスは、時々関わりますが、今度私のゼミの卒業生で、ハバナトレーナーズルームを恵比寿で開業している、石原心さんと、その治療について考えたいと思っていて勉強していた中で、この記事に出会いました。

興味深いので、英語ですがよろしければ原典もご参照ください。

http://www.newyorker.com/magazine/2014/05/26/the-yips

2016年5月6日金曜日

都市部における精神科遠隔医療の可能性 (2) インターネットで配信される認知行動療法(iCBT)

INTERNET PSYCHOTHERAPY AND THE FUTURE OF PERSONALIZED TREATMENT
Gavin Andrews, A.O., M.D., F.R.C.Psych.1,2∗ and Alishia D. Williams, Ph.D.1,2
DEPRESSION AND ANXIETY 31:912–915 (2014)
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/da.22302/pdf

先日書きました、スマホ診療に続いて、インターネットを用いた精神療法について調べてみましたが、海外の論文はそれなりにあるようです。比較的新しい、2014年の論文を読んでみましたので、紹介したいと思います。

オーストラリアのニューサウスウェールズ大学精神科のグループによる論文です。


これは、表記の論文とは別の
Cognitive Behavioral Therapy Online
というサイトにリンクした図です。
認知行動療法の仕組みが書かれています。
青(職場で批判される)⇒赤(私はダメだぁ)
⇒オレンジ(価値が無い・不安)⇒草色(人を避ける)
⇒緑(疲れやすい、食欲が無い)
こういったサイクルを断つために、認知行動療法によって
職場での批判⇒自分の課題がわかった
⇒課題を克服しよう
という風に認知を変えていく方法が
認知行動療法であると説明しています。
このようなトレーニングは、遠隔医療で
十分に機能すると思われます。

下記の抄録をみると、インターネット配信による認知行動療法については、あまり画一的になるということに対しては、幾分の注意が必要だということが示されているように思います。

このような認知行動療法のサイトはいくつかあり、うつ病に対する認知行動療法だけでなく、不眠症に対する認知行動療法も有効だと思います。更には、遠隔医療を組み合わせて、プログラムされたものの前後で遠隔診療を行うという事も可能だと思います。

先日も書きましたが、新しい医療に対して保守的な守りの立場を取るか、それともある程度のリスクを抱えながら新しいより時代にあった方法に挑戦するか、私は後者を試したいと思っています。

===

抄録(拙訳)
インターネットで配信される認知行動療法(iCBT)は、最良の対面式の認知行動療法医療に受診するまでの様々な障害を克服するために開発された。iCBTには様々な利点がある。例えば、質の高い情報、アクセスのしやすさ、便利さ、また費用が患者さんにとっても医療機関にとっても安価であることである。 最近行われたメタ分析(これまでの研究を総合的に統計し直す研究手法)によれば、うつや不安に対してのiCBTは、コントロール群に比較して、非常に大きな効果量を持っている、すなわち効果がある、と判定されている。また、日常診療から得られたデータは、これらのプログラムの効果を示している。
一方、個々のの患者さんにの特徴に適合させた治療も、治療のアドヒアランス(患者さんの積極的治療参加)を上げていくための一つの方法になろう。しかしながら我々は、パーソナルメディシンという方法も、それぞれの患者さんの特徴や合併疾患もうつや不安の背景にある認知プロセルを考えるときには、必要になってくるのであろうと考える。


Internet-delivered cognitive behavioral therapy (iCBT) was developed to over-
come some of the barriers in accessing best practice face-to-face CBT. iCBT af-
fords many benefits, such as high fidelity, greater accessibility, convenience, and
reduced cost to patients and health-care systems. Recent meta-analyses of iCBT
for depressive and anxiety disorders demonstrate large effect size for superiority
of iCBT over control conditions (ES>.95; number needed to treat (NNT) = 2)
and data collected in routine practice supports the effectiveness of these programs.
Tailoring treatment to match patient variables may be one means to increase ad-
herence and optimize clinical outcomes. However, we propose that a “personalized
medicine” approach will require looking beyond patient characteristics and co-
morbidities to consideration of the cognitive processes that subserve depression and
anxiety symptomatology. Depression and Anxiety 31:912–915, 2014. C 2014
Wiley Periodicals, Inc.

2016年5月2日月曜日

生活習慣病予防の歩数の目安 (日経記事)

歩いて病気予防、目安は?
やりすぎると免疫力低下
糖尿病なら1日8000歩、早歩きで負荷プラス

上記のような、日経の記事が出ていました。有料記事でないと思いますので、どなたでも読めるのではないでしょうか。

これをみると、やはり歩く習慣をつけるのは良いということが書かれています。しかし、やり過ぎると免疫力が低下するということですが、やり過ぎるというのは相当の距離を毎日歩くというような意味です。勿論、体力の個人差がありますから、何キロ歩いたらということはありませんが、例えばフルマラソンを走った後は風邪を引きやすくなります。そう考えると、毎日へとへとになるほど歩くのは良くないかもしれません。

一方で、トレーニングをすると体力がつくので、次第に同じ距離でも負荷が少なくなってきます。このようなことについても考えることも必要だと思います。この記事では、その点については触れられていませんでした。

この記事の中でインタビューされている赤間教授は私の同僚ですが、ご自身も運動されて減量されていました。やはり、自分自身で具現化することが大事ですね。

さて、記事の中の図をみると、それぞれの疾患と歩数が書いてありますが、その中で私の専門のものだけについて批評します。うつ病の予防の歩数が4000歩というのは、データとしては見たことはありません
。これまでのデータをみると、うつ病の寛解状態の維持に必要な運動量は、一週間に150時間程度です。150時間というのは、一日20分から30分、毎日運動するというものです。ここに掲載した図をみてください。私が講演で使うスライドの一つです。図のHoffmannらの研究の結果をみると、自己申告で週に150時間以上運動すると、気分尺度であるHAM-Dスコアも改善しますし、寛解維持率も高い状態となります。

一日4000歩がこれに当たるかどうかはわかりませんが、しかし、このような目安をもって運動を推奨するということは、素晴らしいことです。

このブログでは何度も繰り返していますが、是非運動習慣を継続しましょう!