2017年2月10日金曜日

サッカー経験者は長く目を向けたユニフォームを好きになる 視線を効果的に誘導する方法に活用

ながく、宮崎真教授(静岡大学)と続けてきた共同研究の結果が論文発表され、早稲田大学からプレスリリースもされました。

https://www.waseda.jp/top/news/48167

この研究は、以前私の研究室に在籍していた宮崎先生(認知脳科学/認知行動科学)に、私の大学院に入り、マーケティングに興味がある学生を紹介し、そこから、スポーツ、脳科学、マーケティングに関連したテーマを考えていった末にできた研究です。

研究の内容は、上記のURLをご覧になると詳しく書いてありますが、サッカーの経験者である場合に、長く視線を誘導したユニフォームを好きになったということが、非常に興味深い点です。ただ単に、ものを長くみるというだけでなく、その中に様々な意味付けができる資質が関係している可能性があると思います。サッカー競技を続けることによって、単に色の違うシャツと言うだけでなく、様々な意味付けがそこに出てくるのではないかとも考えられます。

このような研究は、狭い意味での私の専門ではありませんが、このような認知行動科学の知見や、この研究のように実際に研究にある程度自分が関わるということが、人の心の動きを探るという視点に、非常に参考になります。

普段の臨床においても、このような研究の経験をバックグラウンドに持っていると、診察場面での気付きにも繋がるように感じました。