2014年6月3日火曜日

サンフランシスコ・ベイエリア (2)

海外出張をしていると、ブログを更新するタイミングを逸してしまいます。今日は、アメリカでは6月2日月曜日。日曜の朝に日本で更新したので、月曜日に更新すれば、一応毎日ブログを書いていることになりますが、実際に日本の時間にすると一日ずれてしまっているかもしれません。いずれにしても、毎日ブログを書くことは続けていきたいので、今日は、サンフランシスコ・ベイエリアの話を書きます。

米国に来た時には、ほぼ必ずIrwin Feinberg先生に会います。彼は、私がアメリカに留学していた時の指導者で、私が尊敬する睡眠研究の大家です。今回は、アメリカ睡眠学会に参加するために出張しました。昨年までは、彼も参加していてここ数年は、ホテルの部屋をシェアしていました。彼はもう85歳で私の母親と同い年ですが、これだけ仲良くなったのは本当に幸運なことです。しかし、もうさすがに高齢なので、もう睡眠学会に行くのはやめたと言っていました。今回はそれで、彼の家に行きました。

彼は、サンフランシスコ湾の西側、イーストベイと呼ばれているエリアのケンジントンという街に住んでいます。最近まではバークレイに住んでいましたが引っ越したようです。いつもはレンタカーを借りますが、今回は、電車(BART)で行きました。



彼は、精神科医でもあるのでFeinberg先生とはいろいろな話をします。精神医学の話し、睡眠科学の話し、それから話が合うのは美味しい食事の話、その他、国際政治の話などもします。今回も、安部総理はどうだとか、オバマのことはどう思うとか、最近の中国との関係、ウクライナ情勢、それに伴う経済の動きなど、多く意見交換をしました。

彼が中でも話したがったのは、子供の睡眠紡錘波(睡眠中に出現する特徴的な脳波の波形)の話です。私は、この睡眠紡錘波の研究で医学博士をとったのですが、これについてこんなに熱心に話をしたのは久しぶりでした。85歳になっても研究に対する情熱を忘れない姿は、心を現れる思いです。自分自身も、事実に対して真摯に取り組むようにしたいとは思っていはいますが、それでも彼の姿には打たれるものがありました。

ほぼ24時間だけの短い滞在でしたが、この他に旧友のRosenlicht(ロゼーンリクト)先生と奥様も含めて、夕食を一緒にしました。Rosenlicht先生は、サンフランシスコ退役軍人病院の精神科医で、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の精神科臨床教授も併任しています。彼は週に一度病院から離れて、個人開業をしています。これについても色々と日米の精神科臨床の違いがわかって面白く思いました。

この訪問に関連しては、DSM5についての2回め、そして、日米の開業医の精神科臨床の比較も今後してみたいと思っています。

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