2014年6月28日土曜日

第110回 日本精神神経学会 (1)

第110回 日本精神神経学会に参加してきました。日本精神神経学会は、精神科医が集まる日本で最も大きな学会です。金曜日のみの参加でしたが、参加したセッションは、大人の発達障害の外来プログラム、精神疾患と道路交通法、そしてDSM5です。どれも興味深いセッションでしたが、特に道路交通法のプログラムは、非常に人気があり、立ち見が出た上に、別室へ中継されるほどでした。また、新しく成立した法律は、精神疾患に対する世の中のスティグマの強さに驚くとともに、がっかりさせられる側面もありました。



それぞれのセッションのことはまた少しずつ報告したいと思います。

参加したセッションはたかだか4つほどでしたので、あまり正確に学会の印象を述べることはできませんが、それぞれのセッションのレベルにはずいぶんと差があるように思いました。ある発表は、科学的な研究には基づかず、自分の臨床経験に基づいた話を討論しあうものもありました。これも悪くは無いと思いますが、こういう発表者ばかりのシンポジウムであると、私の目から見ると締りがない気がします。経験則だけでは、どのようなバイアスがかかっているのかは見えにくくなるからです。

また、これは正直な印象なのですが、私が出席したセッションだけでも、何を言っているのかわからない質問を延々とする人、周りの人に、スライドの写真を撮っては駄目だなどやたらに注意を与える人、また一旦部屋から外に出てくださいと言われているにもかかわらず、我が物顔で部屋に居座る人などが居て、自分としては、特に精神科医に変わり者が多いとは思っていないのですが、現実はどうなのかなとも思いました。

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