睡眠に関しての研究を発表する場である、睡眠学会は世界中の国にあります。アメリカとヨーロッパのほか、日本における睡眠研究も世界の中でかなり早くから行われてきています。日本睡眠学会は、1977.12.03に私の恩師でもある島薗安雄先生が第1回の学術大会を開催しています。医学における睡眠医学は、重要な分野ではありますが、医療が十分に整備されていない国においては、優先課題とはいえません。優先課題は、感染症予防・治療、周産期医学、栄養の問題などです。これらが整った上で、睡眠の問題が課題として出てくるわけです。もちろん、そういった国でも睡眠の問題がないわけではありませううが、多くの場合限られた予算ではそれ以外の優先事項が取り上げられるという意味です。
現在は、私は日本睡眠学会の評議員をしています。
日本睡眠学会の活動は、睡眠に関連した研究活動の交流の場である他に、睡眠医療に関連した資格をの認定も行っています。睡眠医療の現場には、様々な専門家が必要になります。このよな専門家を学会が認定しています。学会の規約を引用すると下記のように書かれています。
睡眠医療認定医師(略称:学会認定医)、睡眠医療認定歯科医師(略称:学会認定歯科医)、睡眠医療認定検査技師(略称:学会認定検査技師)、および、睡眠医療認定医療機関(略称:学会認定医療機関)を認定する制度を設ける。
私は、この中で、睡眠医療認定医師です。歯科医師の方々は主には睡眠時無呼吸症候群の治療にあたっています。例えば、いびきを防止するマウスピースを作成するなどです。私も、軽症の睡眠時無呼吸症候群と診断された方には、マウスピースを作成する歯科医院を紹介したりいたします。
検査技師は、終夜睡眠ポリグラフィー検査を行います。この検査は、睡眠専門外来をもった病院や、クリニックなどの専門医療機関で、入院して夜間睡眠を検査したり、データの解析を行います。この作業には専門的な知識を要します。
また、睡眠医療に関連した検査や診断治療ができる医師、検査技師、施設をもっているかどうかを認定する睡眠医療認定機関の認定も行っています。
このような、専門家や医療機関がどこにあるのかは、
http://www.jssr.jp/data/list.html
上記のURLに掲載されています。私も、内田 直 医-0077-2 讃友会 あべクリニックと、掲載されています。専門医療機関でなくても、専門医が居る医療機関に受診すれば、専門的な診断を受けることが可能です。また、専門的な検査は他の専門医療機関と連携して検査を受けられるようにもなっています。あべクリニックの場合は、虎の門病院睡眠センターや所沢の平沢記念病院と連携して、必要な患者さんはそちらで検査をうけてもらい、結果を検査を行った病院とあべクリニックの双方で判定して、治療を行うという方法をとっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。