ラベル メンタルヘルス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル メンタルヘルス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年4月28日木曜日

ディケアのバスハイク

私が臨床をしているクリニックは、エレベーターを上がると、左側にディケア、右側に外来があります。私はディケアにはほとんど関わっていないのですが、先日エレベータをあがって、左側をみるとディケアの電気がついていません。あれ、今日はお休みなのかなと思って、診療をしていると、ディケアの患者さんが電子カルテにリストされていました。

順番が回ってきて、ディケアの患者さんを呼ぶと、「今日は、バスハイクで疲れました!」と、笑顔で入室されました。バスハイクというのは、バスで行く遠足のようなもので、ディケアで時々やっているようです。今回は、ディズニーランドに行ったということで、患者さんからおみやげをもらいました!(写真)  

このようなバスハイクは、様々なプログラムを用意しているとは言うもののどうしても、マンネリ化しがちなディケアのプログラムに非常によい新鮮な刺激をあたえます。患者さんたちは、普段と違う日常を味わうことができますし、確かに、スタッフも患者さんも疲れる面もあると思いますが、しかし、やる価値のあるものだと思いました。

おみやげを頂いた患者さんも、とても楽しかった!と感想を述べておられました。

いただいた、ミッキーマウスのコーヒーも美味しかったです!

2014年10月22日水曜日

私が監修したヒーリング・ミュージック (4) 快適な運動

ヒーリングミュージックのいくつかのタイトルを取り上げて、個別に解説してみたいと思います。

「快適な運動」というこのタイトルは、運動をするときに流す音楽として作りました。勿論、普段かけて調子よく仕事をして頂いても結構ですが、本来的な目的は運動をするときにし易いことが目的です。収録した曲は、表に示したとおりですが、ここで見ていただきたいのは「テンポ」を併記してあるところです。テンポは 回/分で示してあって、一分あたり何拍かを示していますが、90から100位だと、ウォーミングアップやクールダウンで用いるくらいのテンポです。したがって、テンポを見ながら、自分の運動に合わせた曲を選択するとよいでしょう。

自宅で、サイクルエルゴメーターをこぐときも、ウォーキングをするときも、ジョギングをする時も、自分のテンポにあわせた曲を選べます。ただ、イアフォンを使うときは、交通事故にはくれぐれも気をつけてください!実はわたしは、ジョギングをしていて自転車と衝突して、重症ではありませんが相当痛い思いをしたことが有ります。

外で運動するときには、交通には気をつけて、是非このCDを利用し、健康な心と体を作ってください。

01. はじまりの場所へ(テンポ:100)
02. 露草のにおい(テンポ:120)
03. さわやかな海風とともに(テンポ:130)
04. ハートのみちしるべ(テンポ:140)
05. 光の小道(テンポ:150)
06. あすへのときめき(テンポ:160)
07. 草原を駆け抜ける(テンポ:170)
08. 夕暮れの静けさ(テンポ:90)


2014年10月17日金曜日

私が監修したヒーリング・ミュージック (3) 全10タイトルの完成

私が監修したヒーリングミュージックCDの全10タイトルが完成いたしました。

これは、作曲家の西村慎吾さんと組んで、制作した力作の10タイトルです。西村さんのホームページを見ていただくと、このページの中に10タイトルが含まれています。この10タイトルは、かなり綿密なやりとりを、作曲家としています。曲の全体のイメージを伝えたり、時にはコード進行のモデルを伝えたり、電子音のニュアンスを伝えたりしました。出来上がったもののテンポや、ビートについても議論し、何度も作りなおしています。

名前だけで監修したものでないので、是非多くの方々に聞いてほしいと思います。

10タイトルは以下のとおりです。

○ 癒しのSPA
○ ストレスの解消
○ 癒しの自然音楽
○ 赤ちゃんおやすみ
○ 贅沢なリラックス
○ 快適な運動
○ 穏やかなマタニティー
○ ポジティブな気持ちに
○ 快適な睡眠
○ 集中力を高める

最近は、私の診療をしている あべクリニック の待合室でも流してくれていて、これはなかなか好評です。





Amazonなどでも購入できますので、是非興味のある方はご購入ください。

2014年4月26日土曜日

睡眠専門外来をメンタルクリニックで行う意義

現在、日暮里のあべクリニックと、所沢市小手指の平沢記念病院で、睡眠専門外来を開いています。あべクリニックは、都会型のメンタルクリニックで、精神科ディケアもやっています。平沢記念病院は、入院病床もある精神科単科の病院ですが、老人病棟もあり思春期の患者さんから高齢者までが見えています。

そこで、睡眠専門外来をやると、訴えは睡眠に関連したものだけれども、実際のところは他の疾患の症状として睡眠を訴えて見える患者さんが多くいることに気づきます。最も普通にあるのが、うつ病です。うつ病はほとんどの患者さんで睡眠障害がありますが、うつ病の症状を訴えるよりも、睡眠障害のほうが訴えやすい面があるためか、睡眠障害で見える方も多く居ます。

また、最近多く見えるのが発達障害です。これは、すでに書き込みましたが多くいるので驚きます。私のところに見えるのは多くは、中学生、高校生以上です。成人の方も多く見えます。正直なところ、ストラテラやコンサータといった、発達障害の薬が使えるようになって、この疾患の診断が多くなったようにも思います。ここ2年位のことです。

また、まれですがてんかんの患者さんが見えることもあります。てんかんは、多くは痙攣を伴う疾患ですが、単純部分発作という病型は、意識の低下を主体とする病態で、日に何度かこのような状態になります。ある患者さんは、意識がなくなって、はっと気づいたら、時間が経っていて、その間の時間が抜けていたというようなことを言っておられました。このような場合は、てんかんの治療を行います。てんかんの治療で、この症状は収まりました。

睡眠専門外来は、このように誤診を防ぐためには、精神科一般の幅広い知識が必要だと思います。このようなことは、7月に行われる学会で発表をしようと思って現在準備をしているところです。

2014年4月25日金曜日

うつ病の運動の導入とトランスセオレティカルモデル(TTM)

大分春らしくなってきてましたが、外にでることも多いと思います。患者さんとお話していると、スポーツが好きな方も居れば、そうでもない方もいます。しかし、どのような季節でも殆ど家から出ずに、家の中でじっとしていて、まれに買い物で外にでるような生活ですと、どうしても生活全体の質は低下してしまします。生活全体の質というのは、生活習慣の三要素である、運動、食事、睡眠です。また、これにともなって気分の改善も図ることができません。

なかなか良くならないという患者さんには、いつも生活の改善の話をしています。外に出ずに、体を動かす機会が少なく、したがってお腹もすかないので大したものも食べないという生活の中で、よく眠れない、気分が落ち込みがちだという訴えがあった時に、では、薬をもう少し増やしましょうというのはあまり良いことではないと思います。そういう時には、少し時間をかけてでも患者さんに、こういう生活でよく眠れないから更に睡眠薬を増やしたりすれば、それは更に昼間動きにくくなって生活の質が悪化してしまうということをお話します。患者さんは納得されますが、すぐに生活が変わるわけでもありません。しかし、それは第一歩だと思います。まずは、それを認識することです。そうして、そこから具体的にできることを提示していくわけです。まずは、外にでること。あるいは、万歩計をつけて、到達できる目標歩数を決めること。食事を必ず決まった時間に取ることなどです。

このような目標ができたら、これを共に喜んで次の目標を作るわけです。次の目標は、毎日外にかならず出るなどの、次に到達しやすい目標を作ります。それができるようになってくると、自分自身でも良さが自覚されるようになって、次第に上の目標を作っていくようになることもあります。

実際に、いろいろな患者さんにこのようなことを進めていますが、例えば、なるべく歩くようにしていますという人、地元の公立のスポーツセンターなどは、精神障害者手帳をもっていれば無料で使えるので、そこに行くようになったという方、また、すこし自転車で遠出してみたという人も居ます。このように、それぞれの方がそれぞれのレベルで、それぞれの工夫をするようになるのは非常に嬉しい事です。

このような、段階的な運動の導入は、実は体系化されていて、トランスセオレティカルモデルと呼ばれています。健康運動心理学の分野で多く研究されています。早稲田大学にもこのような研究をしているひとが何人も居ますが、参考に竹中先生の訳された著書をご紹介いたします。



2014年4月22日火曜日

自殺数と経済の関係

先日4月19日の日本経済新聞のコラムに、自殺と経済の関連について紹介されています。経験則でみる ふしぎ経済学(宅森昭吉)というコラムにか書かれている記事です。

自殺者数は、1998年から急に増加し、3万人を超えるところで推移していましたが、2012年からは3万人を下回っており、ここのところ減少傾向です。自殺者の減少については、精神科医や地方自治体が自殺予防の運動をしており、これが功を奏したと思っていましたが、このコラムでは、経済が好転したのがその主な原因だと言っています。

色々と資料をみてみると、経済的な困窮での自殺者の数が一番減少しており、経済が好転したために自殺者が減ったと、内閣府も考えているようです。

こう考えると、精神医学的なキャンペーンをしたり、臨床の場で注意をしていくよりも、経済を好転させるほうが、自殺者減少には効果があるということになります。そして、このコラムを読んだり、これをきっかけに、資料をみてみると、本当にそうなのかもしれないなとも考えてしまいます。

一方で、臨床の場では、精神科医が最も注意しなければならない事柄であることは変わりません。精神疾患は、脳炎などのように、それを見逃すと命が失われてしまう疾患はありますが、臨床のケースの中ではむしろ少数で、疾患によって患者さんが亡くなるとすれば、自殺が最も多いのではないかと思います。したがって、少なくとも個別の臨床では、患者さんの状態に注意しながら、慎重に診療をしていくことの重要性はやはり変わらないのであろうと思います。

2014年4月19日土曜日

タバコとメンタルヘルス

タバコが体に良くないことは、よく知られていて、最近はタバコをやめる人も多くなってきました。私も、20代の頃タバコを吸っていました。また、その頃はタバコを診察室で吸う医者も居たのではないかと思います。私は30すぎに結婚して、ほぼ同時にカリフォルニア州に留学したのをきっかけにタバコをやめました。カリフォルニア州はご存知のように、非常に先進的な州で、人々もヘルスコンシャスです。ジョギングをする人も多く居ますし、なにより気候がスポーツに向いています。したがって、タバコを吸うことは非常に困難です。そんなことで、タバコをやめましたが、これは自分にとってはとても良かったと思っています。

一方で、タバコは体には悪いが、ストレスを解消するなど、メンタルヘルスには良い面もあるとする考えを述べる人も居ます。本当に、タバコをやめるとストレスでメンタルヘルスが悪化するのでしょうか。このような研究はこれまでにも多くあります。イギリスのテイラーたちは、このような研究をたくさん集めてもう一度解析しなおし、禁煙した後にメンタルヘルスがどう変わるのかについての論文を、最近提出しました。

Change in mental health after smoking cessation: systematic review and meta-analysis
Taylor G, et al. 2014

この論文によると、タバコをやめられた人とそうでない人をフォローアップして、やめられた人のやめた7週間後と9年後のメンタルヘルスの比較をしています。その結果、不安、抑うつ、そしてその両者の共存、およびストレスが、タバコをやめた人ではやめなかった人よりも改善していると報告しています。

更には、心理的な生活の質と、ポジティブな気持ちの構えは、タバコをやめた人のほうがより改善されているとも報告しています。

こう考えると、タバコをやめるときにはそれなりのストレスはあるかもしれませんが、長期的に考えれば、やめたほうが、メンタルヘルスに対しても良いということになりそうですね。

2014年4月18日金曜日

Kapur先生 (2) ベンゾジアゼピン系睡眠薬の多剤併用

Kapur先生が来日された先日話しをしたことで、興味深い話があったので、ご紹介しようと思います。不眠の患者さんに、睡眠薬を投与するときに、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を投与することは多くありますが、その種類が増えがちだということも臨床的にはあります。私は、努めてその数を減らすようにしていますが、時に2種類を同時投与することはあります。

その話をKapur先生にしたところ、「どうして2種類のベンゾジアゼピン系睡眠薬を同時に投与する必要があるのですか?」とお尋ねになりました。このとき、私はハッとしました。アメリカでは、2種類のベンゾジアゼピン系睡眠薬を同時投与することは殆ど無いのだなと思ったからです。

今回の診療報酬改定では、睡眠薬は出せるのは2種類までで3種類以上を出してはいけないことになりました。これについては、賛成反対、様々な意見があありますが、正直なところ、これによって治療が困難になるケースは、さほど多くはないだろうなと思っています。むしろ、全体としてベンゾジアゼピン系睡眠薬の多剤併用療法が少なくなるメリットのほうが大きいように思います。

ただ、睡眠薬には薬理作用(効き方)が違う薬があって、例えばラメルテオンという薬のように、メラトニン受容体に作用する薬は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬とはぜんぜん作用の仕方が異なるわけです。したがって、こういった薬も一緒に、「睡眠薬」とくくるのは良い方法ではありません。

アメリカでは、Kapur先生の言うように、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の数は、複数使わないのが普通なのか、今度アメリカの睡眠学会に行った時に、何人かの知り合いの医者に聞いてみようとは思っています。Kapur先生は睡眠医学が専門ですが、内科で睡眠時無呼吸症候群などが専門なので、必ずしも不眠症全般の専門家ではありません。精神科分野では、複数の処方もありえるかもしれません。

いずれにしても、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の数を原則一種類にするということを念頭に置いて、処方にはあたっていきたいと思っています。

2014年4月9日水曜日

私が監修したヒーリング・ミュージック (1)

メンタルヘルス、睡眠などを専門にしているといろいろな依頼があります。SCMという会社から、ヒーリングミュージックの監修をする依頼がありました。自分は、音楽は好きで、楽器も演奏します。子供の頃はピアノを習っていましたし、大学時代はバンドもやっていました。ジャズが好きで、その後もずっとジャズを趣味にしています。たくさんのジャズを聴きますし、最近はサックスの演奏が趣味です。時々、ジャズクラブに行って、ジャムセッションに参加もします。実は、ジャズについてのブログもやっているので、興味のある方は除いてみてください。

http://jazz.uchidaclinic.net

そういうこともあって、この音楽の監修をやってみることにしました。一般的に考えて、こういったヒーリングミュージックのCDに、メンタルヘルスの専門家が監修しているものというのは、なんとなく、名前だけ貸しているようで、どのくらい音楽に関わっているのかわからないなあ、というのが私自身が、類似の品を見た時の感想なのですが、私がやったこの仕事は、自分自身は、楽しみながらしっかりと関わったと思います。

作曲や、音楽トラックの作成は勿論、作曲家がやるわけですが、その作曲家の方(西村真吾さん:http://www.nissymusica.com/) とも事前にお会いして、音楽やメンタルヘルスについての情報交換をしました。その後、タイトルに関連した音楽のイメージを、かなり具体的に伝えました。たとえば、テンポや、イメージされる楽器の種類、長調、短調、時にコード進行、あるいは、元のイメージになるようなジャズのトラック、更には自然界の音など、さまざまな情報を作曲家の方に伝えました。

作曲家はそれをもとに、作品をつくり、それを実際に聴きながら更にこれにコメントを入れて、修正していく作業を行っています。音楽家の方も、勿論、自分の作品にプライドを持っていると思いますので、それは尊重しながらも、目的にあった音楽としての変更の意味を、具体的にわかりやすく伝えるようにしました。そのようなプロセスで、もう一度作りなおした曲などもあります。西村さんは才能のがあり、かつ忍耐強い方で、一緒に良い共同作業をすることが出来たと思います。

更に出来上がった音楽を、一般の人に聞いてもらって、そのアンケート等もとっています。

このCDの第1弾は下記の2タイトルです。今回のこの仕事は、制作会社からも良い評価を受けたようで、更に第2弾以降も担当しています。多くの方々に聞いていただきたいと思っています。

よろしければ、下記のリンクから御覧ください。

2014年4月5日土曜日

王立精神科医学会 「こころの健康ガイド」

ある調べ物をしていたら、下記のURLを見つけました。

http://www.rcpsych.ac.uk/healthadvice/translations/japanese.aspx

王立精神科医学会 「こころの健康ガイド」というものです。このページの内容は、精神医学の広い範囲にわたって、専門家でない一般の人向けに書かれています。それぞれの項目も、わかりやすく、QアンドA方式が多く使われています。

こういった、一般向けのページは他にも多くあります。

日本精神神経学会
https://www.jspn.or.jp/forpublic/index.html

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/first/index.html

しかし、このページの驚くべきことは、イギリスの王立精神医学会が、自動翻訳でなく日本語でも解説をしているところです。日本語だけではありません、中国語、フランス語、ドイツ語、ヒンドゥー語、アラビア語などさまざまな言語で書かれています。それぞれの言語向けの詳しさはいろいろのようですが、それでも自動翻訳でなく、それぞれの言語向けにどなたかが翻訳活動をしているようです。

このようなアイディアは日本にはありません。歴史の中で一時期は、世界を征服していたイギリスの歴史的背景が大きく関係しているのだと思います。征服するだけでなく、その地域へリーダーとして貢献する。このような視点は、日本が学んでいくべきところだとも思います。

二つのことを考えました。
1.メンタルヘルスに関連したこのサイトはわかりやすく参考になる。
2.世界のリーダーを育てる教育を早稲田大学でするのであれば、このような発想が必要であろうと思われる。

我々の早稲田大学の研究室はこのような国際貢献をどのくらいしているでしょうか。
1.イスラエルの研究者の博士取得について共同研究
2.台湾からの博士課程留学生の教育
3.中国吉林大学との連携
4.(個人的)インド睡眠医学ファカルティースタッフとして睡眠教育への貢献
5.(個人的)グルジア科学アカデミー外国人会員として、グルジア睡眠医学への貢献

昨今の東アジア国際関係は、必ずしも良好とは言えませんが、各個人でこういった貢献を通じて、交流が進められると良いと思いました。