2014年3月13日木曜日

STAP細胞論文と小保方さん

小保方さんがSTAP細胞の論文を発表したというニュースが流れた1月30日に、そのニュースの中に、小保方さんが早稲田大学のラクロス部で活躍していたという内容があったので、ラクロス部のOGに知っているかどうか尋ねてみました。このOGは、私が早稲田大学に行って初めてのゼミ生でしたので、すでに卒業して何年も経ちます。ちょうど小保方さんと同じくらいの年齢だと思ったので、同じチームに居たのかどうかも尋ねてみました。そうしたところ、小保方さんは一年下で私が見に行った試合にも出ていましたよとのことでした。とても頑張り屋だったのでこういうニュースが流れて嬉しいとも付け加えて返事が来ました。小保方さんは、理工学部ですが、体育会のラクロス部で活躍していたということで、親近感をもって嬉しく思いました。

ところが、最近のニュースではこの発表された論文に矛盾があるということが指摘されているようです。私もこの分野には詳しくないのですが、STAP細胞を作る過程でT細胞を経てSTAP細胞ができるのか、経ずにSTAP細胞ができるのかが曖昧であるのがポイントのようです(日経メディカル記事を参照しました)。しかし、その他にも図を使い回しをしている、更には小保方さんの博士論文の引用文献にコピーペーストの跡があるようだなど、様々な指摘が出ています。

私は、この件に関しては一般報道以外は何も情報も持っていないので、ただ見守るしか無いと思いますが、小保方さんのような若い研究者がその才能を伸ばすには、上級研究者の丁寧な指導が欠かせません。若い研究者はやる気と才能と、更には時に上級研究者を負かしてやろうという野心があり、そういうものはとても大切なものなのですが、一方でそこで人間関係がギクシャクしたものになることもあります。私自身も10年間研究所で仕事をしたので、さまざまなことを見てきています。上級研究者が若い研究者の才能を見抜いて、それをしっかり伸ばしてあげる環境をつくることは、科学の発展に何より大切です。そのためには、上級研究者の大きな器が必要だなと思うことも多くあります。

このSTAP細胞論文の行方は、興味をもって見守りたいと思いますが、同時にどのような結果になっても、やる気と才能のある研究者がその能力を活かせるような環境で仕事を続けられる配慮がなされることを願っています。

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