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2014年4月16日水曜日

STAP細胞その後 (3)

私が早稲田大学に勤務を始めた最初の頃、最初にゼミに入ってきた女子学生がラクロス部でした。その頃、ラクロスという競技は、電車の中で網のついた棒を持っている人がいるなぁ、くらいの認識だったのですが、ラクロス部が上位に向けて努力している話をよく聴いていたので、試合を見に行くことにしました。ラクロスは、編みの中にボールを入れて、これが落ちないように振りながら走ったり、網を降ってボールを投げ、長距離のパスをしたりで、展開の早いスポーツでもあり、また、ゴール裏も使うことができることから、アイスホッケーなど北米系のスポーツ特有の面白さもあり、非常に楽しみました。何度か試合を見に行った覚えがあります。

小保方さんのSTAPの発表が1月末にあった時、ラクロス部で活躍していたという報道もあったので、このOGに連絡したところ私が見に行った試合にも出ていたということでした。そいういこともあって、STAP細胞の一連の流れについては、小保方さんに対しては、好意的な気持ちを持って推移を見守っています。

この問題は、3つのことが世間で議論されていると思います。

1.STAP現象がほんとうにあるのかどうか。

2.STAP現象を発見したということの発表の仕方の問題

3.ゴシップネタ

一番興味を持っているのは、1についてです。もし、小保方さんやその協力者たちがSTAP細胞を作り上げたのであれば、それは大きな功績です。再生医療への応用を考えても、非常に大きな第一歩になっていると思います。最近の理研のコメントでは、、多能性マーカーで遺伝子の働きを調べるだけでは証明は不十分で、STAP細胞を作製したとは言ず、どの臓器でも育つかどうかまでも確認しなければならないとしています。この部分については、専門外なので詳細なコメントが出来ませんが一般的に考えれば、これにも2つ問題があり、ひとつは、理研と小保方さんは対峙する関係ではなく、小保方さんは未だに理研の職員であるので、意見が対立することではなく、理研の言うようなことであれば、理研がそれをしっかりチェックせず発表させたという責任の不備があったということ。それから、科学的には、その段階であっても意味があるのであれば発表できるであろうということです。STAP細胞はありますと、小保方さんも行っていますし、副センター長の笹井氏は本日記者会見するようですが、すでにSTAP現象はReal Phenomenonであると述べています。また、チャールズ・バカンティ教授も、現象は本物だと言っているので、その部分についての評価は決して曇るものではないと思います。

一方で、発表手続きには大きな問題があると思います。これについては、好意的な意見では、指導体制の悪い中で、基本的な研究倫理を身につける機会がなかったのは、教育を担当した指導者が悪いという意見です。厳しい意見としては、30歳にもなる研究者であれば、そのくらいのことはわかっているはずだという意見です。私はどちらも正しいと思います。新しい発見に対して、エキサイトしすぎて行き過ぎてしまうということはあるとは思います。博士論文の一部を、他の施設ですでに公開されている文章の一部から取ってきたということは、しっかりと指導されるべきことであったと思います。これによって、博士論文を取り消させるのかどうかは、科学的結果がオリジナルで、自分でやったものであれば私は、訂正受理再受理が適当だと思います。また、指導した教員にはそれ相当の指導が非通用であったということになるとも思います。いずれにしても、この部分は、同じ早稲田大学に勤務する教員としても真摯に受け止め、自分の指導にも活かしていきたいところです。

3つ目のゴシップネタは、指導者との恋愛関係や、ホテル生活をしていたこと、割烹着、高級家具の購入などですが、これについてはコメントしません。これを上記の2つのポイントと一緒に議論しないでほしいという気持ちです。

このようなことで、本日の笹井さんの記者会見も見守りたいと思っています。

2014年4月10日木曜日

STAP細胞その後 (2)

昨日小保方さんのインタビューを、部分的ですが、インターネット配信で見ました。彼女は、STAP細胞の発見については絶対の自信を持っているようで、この点は頼もしい印象をもちました。朝日新聞は『存在を力説、消えぬ疑問 小保方氏会見、新たな証拠出ず』というタイトルでの報道でしたが、新たな証拠を、このような会見で出すことも期待できないと思うので、あまり適切なタイトルとも思えませんでした。もし、このように問題が大きくならなければ、実際に、理研の中で、上席研究員と一緒に再現実験をやったりして、なるほど、確かにできるのであれば、この先論文訂正等はこのようにすると良いと、上席研究員が指導するというのが妥当なところだと思います。

記者の質問の中には、副センター長との関係があったのかだとか、ホテルに滞在する費用はどこから出たのだだとか、まったく、会見の目的と関係無いような質問も出て、残念な印象も持ちました。

もし、この実験に間違いがあったのであれば、それは正さないといけないと思います。つまり、小保方さんが行った実験のプロトコルをつかうと、確かにこのような変化が起きるが、それは、STAPと言えるものではないと、上席研究員や他の研究者が考えるような問題があったのであれば、正さなければいけないということです。しかし、そういう間違いは研究を行う上ではあることで、そこから新しい発見があったりすることもあります。もし、STAP細胞が出来上がることが確認されたのであれば、これは不注意なミスから論文が不適切になってしまったということだけなので、それをきちんと訂正すれば良いと思います。

何度も再現出来たという自信は、少なくとも今回のインタビューからは感じられたので、次の科学的な手続きに是非進んでほしいと思います。その際、ゴシップネタは、やめてもらいたいものです。


(朝これを書いたあと、夜にクローズアップ現代を見たのですが、論文の証拠となる画像について、誤ったものを使ったり、切り貼りしたということにたいして、多くの研究者が批判的だったと報道していました。これは、そのとおりです。この点は、十分な科学の倫理観がなかったと言わざるをえないと思います。ここでよくわからないのは、STAP細胞の作成は、もし本当に成功しているなら小保方さんが最初に作ったものだという認識でいましたが、それはNatureの第1著者で出しているのですから、そうなのでしょう。そうだとすれば、研究ノートや画像の問題があったとしても、その業績は評価されても良いようにも思います。他の部分は、研究倫理の問題や、研究方法に対する教育が十分なされていなかったとか、上席研究者がきちんと管理していなかったという問題で、別の問題だとも思います。明らかに、小保方さんは30歳の研究者としても未熟な印象があります。ただ、そうだったとしてもSTAP細胞を作ったという事実があるのであれば、その業績は評価すべきものであるとも思うわけです。ですから、そのことはしっかりと明らかにしてもらいたいと思います。)

2014年4月8日火曜日

グルジア科学アカデミー外国人会員

研究をしていると、世界中のいろいろな人と知り合うことができて楽しいです。私も様々な国を訪問しましたが、グルジアとのつながりができたのは、ちょっと驚きでした。1999年に、旧東ドイツのドレスデンで行われた、世界睡眠学会の学術集会で発表したのですが、その際の抄録集に私の名前を見つけた、グルジアの研究者がその後連絡をしてきました。その内容は、研究費に応募したいというものです。この研究費は、旧ソ連邦の科学技術の発展を助けるのが目的で、アメリカ合衆国、EU、そして日本が出資しています。ロシアとともに、旧ソ連邦にあった国は、この研究費に応募できるのですが、その際には、出資国に共同研究者を作らなければなりません。

グルジアの睡眠研究者は、この研究費に応募するために、日本で似たような研究をしている研究者を、ドレスデンでの学会の抄録集から探したようです。そして、私のところにメールが来ました。共同研究者になってほしいということです。確か2000年初めのことです。突然のメールで驚きましたが、内容については理解できるものでありましたし、ぜひ協力したいと思い承諾しました。その後、一ヶ月くらいして、これまた突然外務省があら電話がかかってきました。このような申請があるか、承諾しているのかという確認の電話です。承諾していることを告げると、申請は多分大丈夫だろうというような話をしていたように覚えています。その際に、私の役割について聞いたのですが、きちんと相手方が研究をしているのか、定期的に審査をしてほしいということでした。また必要がああれば、グルジアを訪問して、研究の進捗を確認することも可能だという説明でした。外務省のお金で、グルジアを訪問できるのは非常にありがたいので、ぜひ訪問したいとお話した覚えがあります。

研究はその後順調に進み、翌年の9月にグルジアを訪問しようと思いました。ところが、そこで、アメリカ同時多発テロ事件が起きたのです。家族は、こんな時に海外に行くなと言いますし、私も、これはやめたほうが良さそうだと思い、グルジアに行くのはやめました。同時多発テロの他にも、グルジアはウクライナと同様に、旧ロシアとは対立関係にあり、非常に安定しているとはいえないという事情もありました。私自身は、現地の研究者が居るので、安心だろうとも思ったのですが、その時はやめました。

その後、グルジアの研究者とは、アメリカやアジアの学会で合う機会はあり、交流は深めました。しかし、なかなかグルジアには行く機会がなかったのです。2003年に早稲田大学に、移動し、その後学生とヨーロッパスポーツ科学会などにも参加するようになりました。そして、2010年トルコのAntalyaで学会が会った際、その前にグルジアを訪問することが出来ました。その時の写真です。


グルジアは、小さな国です。黒海の東側に位置していて、首都はトビリシ。コーカサスの長寿国としても有名です。また、柔道やレスリングも盛んです。実は、このつながりを利用して、オリンピック候補の選手のグルジアでの出稽古先を探したこともありました。

経済は、まだまだです。この写真は国立ベリタシビリ生理学研究所の前でとった写真ですが、研究所も、必ずしも非常に良い機材が備わっているとも言えませんでした。しかし、人々は非常に親切で、自分たちの国を自分たちで作っていこうという気概が感じられました。こういう、中央アジアに近い国に行くと、言語、宗教、分化が民族を作り、その民族がひとつの土地を守っていこうという現実が、身を持って体験できます。グルジア語は、旧ソ連邦の時にも国の言語として守られたということでした。自分たちの土地を決して人に渡さないという気概は、訪問中も強く感じられました。

この国は、シルクロードの経由地でもあります。そういったことで、例えば、食事などでも、小籠包のような食べ物がグルジアの食べ物としてあります。ヒンカリという名前の食べ物ですが、非常に美味しいです。この専門店にも連れ行って頂いて、たくさん食べました。



このようなことで、私はグルジア科学アカデミーの外国人会員のさせていただいたわけです。

2014年4月4日金曜日

朝型夜型質問紙

あなたは、朝型ですか?それとも夜型ですか?朝早く起きていろいろな活動をすることが得意な人が居る一方で、夜になると元気になるので、つい夜更かししてしまう。夜のほうが集中できて仕事がはかどる。いろいろな人がいると思います。

早寝早起きが得意な人を朝型、夜更かし朝寝坊が得意な人を夜型と言っていますが、朝型夜型を判定する標準的な質問紙があります。海外で作られたものですが、これを日本語に訳した標準的なものが多く使われています。精神神経医療研究センターのサイトに、点数を自動計算してくれるものがありますので、まずはやってみてはいかがでしょうか。

http://www.sleepmed.jp/q/meq/meq_form.php

私が行った結果を下記に示します。私は、朝型のようです。以前は、睡眠研究をしていて夜遅くまで起きていることが多かったので、夜型でしたが、最近は朝型生活が身についている気もします。


このような、朝型夜型というのはどういうふうに決まるのでしょうか。その人の性格的な問題でしょうか、それとも社会的に従わざるをえない生活上のスケジュールが作るものでしょうか、あるいは体質(遺伝的な背景)でしょうか。結論から言うと、どれも関係があるのですが、遺伝的な背景も関連があると考えられています。

生物時計の仕組みのところでも述べたように、人はそれぞれ生物時計の一日の長さが微妙に異なっています。多くの人は、24時間よりも長めですが、24時間よりも短い人もいることが知られています。このような違いが朝型夜型に関連していると考えられています。例えば、24時間より長い人は、今日夜の11時に寝たとすると、次の日に眠くなるのは11時よりもあとになります。そうすると、寝る時間になっても眠気が来ないので、何か別のことをしようと思い、次第に夜更かしになってきます。つまり、夜型です。一方で、24時間より短いとすると、昨日よりも早い時刻に眠くなってきます。そうすると、次第に早寝になります。つまり、朝型です。このような固有の生物時計の長さと、朝型夜型の関係については、Duffyという研究者たちが2001年に実験結果として、固有の生物時計の一日の長さが短いほど朝型になることを示しています。

夜更かし型の人は、性格的な問題もあるのかとつい思いますが、そのような要素はあるにしても、生物時計という体質的な問題も多く関わっているのは不思議なことですね。

2014年4月3日木曜日

生物時計の仕組み

体のリズム、特に24時間の生物リズム(サーカディアンリズム、概日リズム)を司っている生物時計はどのような仕組みで動いているのでしょうか。体の中に、腕時計のような時計があるわけではありません。生物のどのような仕組みが、時計として働いているのかについて解説したいと思います。

まず、生物時計の本体は、脳にあります。脳の視交叉上核という場所ですが、視交叉というのは眼の網膜から出ている視神経が、反対側の後頭葉の一次視覚野につながっているのですが、右の目から左の後頭葉、左の眼から右の後頭葉に繋がる2つの視神経が交差した場所です。(視神経のつながり方はちょっと複雑なので、興味のある方は調べてみてください。)脳の中では目の高さで、真ん中よりも少し前の脳の奥の方にあります。この視交叉の上にあるのが、視交叉上核です。

さて、視交叉上核には時計があるのですが、一体どんな時計があるのでしょうか。下記に示したのが、単純化した生物時計の本体なのですが、この図ではわかりにくいので、非常に単純化して説明しますと…下記のようになります。





http://bmb.oxfordjournals.org/content/86/1/23/F1.expansion


<単純化した説明>
まず、あるタンパク質が作られる仕組みが動き出す。このタンパク質は、作る仕組みに抑制をかける働きを持っている。そうすると、ある程度の量までタンパク質が作られるとこの抑制機構が働いてタンパク質の合成をしないように命令する。その結果、タンパク質が作られる量が減少してしまう。そうすると、また抑制がとれてたくさん作るようになる。そのような中で、下記のようにタンパク質の量が一定幅で多くなったり少なくなったりする波が生まれる。この波の周期がほぼ一定で、これが時計として働いている。


http://mathsisinteresting.blogspot.jp/2008/08/how-to-sketch-trigonometric-graph.html


理解できたでしょうか。このように、物質がつくられ、それが増えると作る量が減り、作る量が減るとまたたくさん作るようになってくるという仕組みが生物時計の本態です。こう考えると、背の高い人、低い人がいたり、脂性の人と乾燥肌の人がいるように、このタンパク質を作る能力が比較的高い人と、そうでない人が居たり、抑制の感受性にちがいがあったりすることも容易に想像できます。このような生物時計の本来の周期をみるには、洞窟のような外部の時間や昼夜のわからない場所に連れて行って、時計なしで生活をさせる方法がとられています。そうすると、その人本来の生物時計の周期で生活するようになるわけです。

いろいろな研究を見ると、多くの人の、生物時計本来のリズムは24時間よりも長いようですが、最近の研究では、24時間よりも短い周期をもっている人もいることが分かっています。このような周期の幅があっても、24時間で生活できるのは、光や社会的な時間によって、生体時計がリセットされるという仕組みがあるからであると考えられています。

2014年3月25日火曜日

STAP細胞その後 (1)

STAP細胞に関連したさまざまな報道をなるべく読むようにしていますが、ゴシップネタのものが多いです。驚いたのは、朝日新聞デジタル版に3月24日に掲載された、『小保方さん、『大人AKB48』で歌手デビュー!(うそ)』という記事。朝日新聞までも、このような揶揄を乗せるのかと思うと、愕然とします。科学者がこのような、下品なコラムに取り上げられること自体が、信じられない思いです。

【*その後朝日新聞からお詫びが出ています:
おわび 「ウソうだん室」について 2014年3月26日
 3月24日に掲載した連載「ウソうだん室」第3回は不適切な内容と判断し、同日中に削除しました。理化学研究所の小保方晴子さんを取り上げましたが、小保方さんをはじめ、関係者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをおわびします。】

その中で、日本経済新聞は、科学の本質を追っていて読んでいて実質的な情報が得られます。『STAP細胞、解明へのシナリオ 遺伝子解析 決め手 』という記事ですが、STAP細胞の報告が、報告の通りであるとすれば、どのような実験的事実を集めなければならないかを、比較的わかりやすく書いてあります。

STAP細胞研究の詳細について、私自身は十分な知識があるとはいえませんが、このような再生医療につながるこのような基礎研究は、非常に重要なものであることに間違いはありません。科学研究の最前線で、いい加減なデータによって、事実でないものを事実と報告することは許されないことですが、内容も理解せずそのような研究の本質がくだらない周りの圧力でつぶされてしまうということも残念なことです。

理研や日本の科学者の善意を信じて、一部の問題点を解消できる機会とし、医学の進歩のための本質的な発見の芽を摘み取らないようにしていかなければいけないように思います。

2014年3月13日木曜日

STAP細胞論文と小保方さん

小保方さんがSTAP細胞の論文を発表したというニュースが流れた1月30日に、そのニュースの中に、小保方さんが早稲田大学のラクロス部で活躍していたという内容があったので、ラクロス部のOGに知っているかどうか尋ねてみました。このOGは、私が早稲田大学に行って初めてのゼミ生でしたので、すでに卒業して何年も経ちます。ちょうど小保方さんと同じくらいの年齢だと思ったので、同じチームに居たのかどうかも尋ねてみました。そうしたところ、小保方さんは一年下で私が見に行った試合にも出ていましたよとのことでした。とても頑張り屋だったのでこういうニュースが流れて嬉しいとも付け加えて返事が来ました。小保方さんは、理工学部ですが、体育会のラクロス部で活躍していたということで、親近感をもって嬉しく思いました。

ところが、最近のニュースではこの発表された論文に矛盾があるということが指摘されているようです。私もこの分野には詳しくないのですが、STAP細胞を作る過程でT細胞を経てSTAP細胞ができるのか、経ずにSTAP細胞ができるのかが曖昧であるのがポイントのようです(日経メディカル記事を参照しました)。しかし、その他にも図を使い回しをしている、更には小保方さんの博士論文の引用文献にコピーペーストの跡があるようだなど、様々な指摘が出ています。

私は、この件に関しては一般報道以外は何も情報も持っていないので、ただ見守るしか無いと思いますが、小保方さんのような若い研究者がその才能を伸ばすには、上級研究者の丁寧な指導が欠かせません。若い研究者はやる気と才能と、更には時に上級研究者を負かしてやろうという野心があり、そういうものはとても大切なものなのですが、一方でそこで人間関係がギクシャクしたものになることもあります。私自身も10年間研究所で仕事をしたので、さまざまなことを見てきています。上級研究者が若い研究者の才能を見抜いて、それをしっかり伸ばしてあげる環境をつくることは、科学の発展に何より大切です。そのためには、上級研究者の大きな器が必要だなと思うことも多くあります。

このSTAP細胞論文の行方は、興味をもって見守りたいと思いますが、同時にどのような結果になっても、やる気と才能のある研究者がその能力を活かせるような環境で仕事を続けられる配慮がなされることを願っています。