私が、日刊工業新聞社から2013年に出版した、安眠の科学という書籍を丸写しした盗作サイトを発見したので、ご紹介したいと思います。
http://睡眠.xyz
というサイトです。
安眠の科学は、睡眠についてわかりやすく解説した科学解説本です。アマゾンでは、
5つ星のうち3.0これを読んだからといって不眠が解消するわけではありませんが、簡単な知識は身につきます
という評価を頂いていますが、まあ妥当なものだと思います。不眠を解消したい時には、私の外来にいらしてください(笑)。
さて、私が発見した http://睡眠.xyz というサイトは、この本の殆ど丸写しなので驚いてしまいました。例えば写真で掲載した、「睡眠の基本的な仕組み」という部分を御覧ください。このページの文章はそのまま、掲載してあります。
盗作サイトのこの部分をコピーして掲載すると以下のとおりです。
http://xn--x1y7e.xyz/1.html
=====引用ここから
睡眠の基本的な仕組み
睡眠感の良し悪しは、あくまで本人次第というところもありますが、睡眠を客観的に測るということはとても難しいことでした。特に、19世紀まではあまり良い方法が無く、その頃の研究者は、夜間眠っている間に、所定の高さから硬い球を床に落とし、一定の大きさの音を発生させ、どのくらいの音で覚醒するのかを調べていました。このような研究では、たとえある音で覚醒しなかったとしても、睡眠を浅くしてしまう可能性が高く、ある時点での睡眠の状態を正確に測定することは非常に困難でした。
睡眠の状態を測定する
客観的に睡眠の状態を測定できるようになったのは、脳波が発見されてからです。脳波は、脳の神経細胞の電気的な活動を頭皮に装着した電極を使用して記録するものです。神経細胞の電気活動といっでも、頭皮から記録できるものは主には頭蓋骨に近い大脳皮質の活動です。大脳皮質は、さまざまな脳の高次機能をつかさとっています。睡眠をとると意識が低下し、大脳皮質の活動は低下していきます。睡眠中は、このような大脳皮質の活動の変化が起きるので、脳波によって睡眠の状態が測定できるわけです。
引用ここまで====
全く同じです。これは、私が自分で作ったものではないので、本当に驚きです。このようにこのサイト全般にわたって、私の本そのものの文章が書かれています。
このような場合に、どうした良いのか。弁護士にも相談してみました。そうしたところ、まずは証拠保全をする必要があるということでした。これは、すでに行いました。
次に、下記資料1に書かれているような手段を講じるのが良いということでした。この中で、まずはこのサイト管理者に削除を依頼したいのですが、サイトでは、
という風に、不当に著作権を主張しているにもかかわらず、サイト管理者の名前は公表していませんでした。そこで、IPアドレスをWHOISで調べたところ、ロリポップサイトを使っているようでした。そこで、ホスティング会社に削除を依頼し、さらにサイト管理者を調べてもらうことにしようと思っています。
私としては、自分が苦労して書いた本をこのように、簡単に横取りされてしまうことには、非常に腹立たしい思いがあります。しかし、これも非常に珍しい経験なので、すこしブログで取り上げながらこの問題について考えてみたいと思っています。
資料1
http://www.seotemplate.biz/blog/spam/570/ から引用
自分のサイトがコピーされた場合の対策
- サイト管理者に削除を依頼する
- ブログサービスに削除を依頼する
- ホスティング会社に削除を依頼する
- Googleにスパムサイト報告を行う
- DMCAの申し立てを行う
- 弁護士を立てて訴える
入力情報
対象ドメイン または IPアドレス |
睡眠.xyz
(xn--x1y7e.xyz)
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入力の逆引き または 正引き |
210.172.144.22
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利用者情報 |
IPアドレス : 124.140.182.126
ご利用時間 : 2016/06/07 06:54:01
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