2016年6月3日金曜日

都市部における精神科遠隔医療の可能性 (3) 日本精神神経学会のシンポジウム

現在、幕張メッセを中心にした会場で、日本精神神経学会が開催されています。私も教育講演の座長で、昨日参加しましたが、その中に遠隔医療のセッションが有りました。精神科における遠隔医療の可能性について、精神科の中心的学会でもある日本精神神経学会で取り上げられるようになったというのは、非常に驚きした。プログラムの赤丸の、大西先生の精神障碍者スポーツに関する教育講演の座長を務めたのですが、同時進行でシンポジウム19に遠隔医療のセッションが有りました。

都市部における遠隔医療については、私は非常に興味をもっており、自分自身でも実践していきたいと考えています。これについて、群馬大学医学部の長谷川高志先生のお話は、非常に有用な情報を沢山含んでいました。遠隔医療についての基本的な考え方を十分に理解したうえで実践していくことが重要と思われますが、法的な問題や、診療報酬制度との整合性についても十分に検討することが必須だと思います。

このような中で、ビデオ会話(テレビ電話)を用いて行う精神療法についての有効性や、これを診察とみなすかどうかということ、更にはこれにともなって発行する処方箋、あるいは薬物療法をどのような形で行うのかということが具体的な課題になるのではないかと思います。

既に自費診療を主体として行っているクリニックは存在するようですが、この点についても慎重により良い形での実践ができるよう、更に情報を集めていきたいと思っています。

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