2015年3月16日月曜日

World Sleep Day: March 13, 2015

昨日の日曜日は、World Sleep Dayでした。これに合わせて日本でも睡眠の日の行事が行われています。日本の睡眠の日は、3月18日のようです。また、日本では9月3日も睡眠の日に指定しています。これは、ぐっすり ということにかけているようです。

さて、この日には日本では各地で様々な講演会が行われます。そして、このような催しを牽引しているのが、睡眠健康推進機構です。実は私はこの機構のニューズレターの編集長をしております。この機構は、出張市民公開講座というのをやっていて、依頼があれば睡眠の専門家を派遣して睡眠についての講演会をやってくれるという仕組みもあります。

World Sleep Dayの今年のスローガンは、“WHEN SLEEP IS SOUND, HEALTH AND HAPPINESS ABOUND” というものです。訳すと、「睡眠が健全であれば、たくさんの健康と幸福た手に入る」というようなものです。

確かに、良い睡眠は健康をもたらすということは、ほぼ間違いありません。また、その健康は身体の健康だけでなく、心の健康にも及びます。

睡眠健康推進機構の公開講座は、全国各地でやっています。下記の情報も参考に、ぜひご参加ください。

2015年 春の「すいみんの日」市民公開講座 

2015年3月13日金曜日

腸内フローラ による うつ病治療 (1)

先日ゼミスキー合宿について書きましたが、シュプールイン苗場のオーナーである伊藤長三郎さんはとても勉強家で、健康な生活について色々と考えておられます。先日宿泊した際もちょっとご挨拶によるお酒が入ったところで、伺ったところ、「どぶろく」を振る舞っていただきました。「どぐろく」を売っているお店があるそうなのですが、そこに行ったところ高かったので自分でつくろうと思って作られたそうです。ちょっと酸っぱいながらも日本酒の香りのする独特の味わいで、意外と美味しく飲めました。

さて、その際に、NHKのテレビ番組を録画しているものがあるということで、それを見せてもらいました。NHKスペシャル「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー」という番組です。その中で、腸内フローラを変えることが、うつ病の治療にも役立つという内容がありました。この事については、よく知らなかったので、調べてみました。

内容としては、マクマスター大学プレミシル・ベルチック博士が行ったマウスの実験で、活発なマウスの腸内フローラを臆病なマウスの腸内フローラと入れ替えると、臆病なマウスの行動が変わり、より活発になる(高いところからも臆病がらずすぐに降りられる)というものです。


更に調べてみるとNaverまとめというのもあって、腸内細菌はうつ病が治せる! うつ病と腸内細菌の大きな関わりについて というページにまとめが載っていました。

Scopus(文献検索エンジン)で、( TITLE-ABS-KEY ( intestinal  flora )  AND  TITLE-ABS-KEY ( depression ) ) で調べてみると、78個の文献が出てきました。

そこで、こういう場合は、Reviewを読むのが手軽で、多く引用されているものが一般には良いので、それを更に絞り込んで探してみると、下記のNature Reviews Microbiologyの論文が出てきました。

The interplay between the intestinal microbiota and the brain  (Review)
Collins, S.M. ,  Surette, M.,  Bercik, P.
Farncombe Family Digestive Health Research Institute, Department of Medicine, Faculty of Health Sciences, 1200 Main Street West, Hamilton L8N 3Z5, ON, Canada
Nature Reviews Microbiology
Volume 10, Issue 11, November 2012, Pages 735-742

抄録の中には、 gut-brain axis という言葉も出てきます。腸脳軸というものですが、これがどのように働いているのか、様々な精神疾患にどのように関わっているのかについても述べられているようです。これを手に入れて読もうとしたのですが、どうも早稲田大学はこちらには契約していないようで、やむを得ずこれに近い下記の論文を読むことにしました。

The Relationship Between Intestinal Microbiota and the Central Nervous System in Normal Gastrointestinal Function and Disease  (Article)
Collins, S.M. ,  Bercik, P.
Gastroenterology
Volume 136, Issue 6, May 2009, Pages 2003-2014

楽しみです。またレポートします。

2015年3月11日水曜日

スーパーグローバル大学(SGU) 第一回国際シンポジウム~スポーツ科学で楽しく健康に~

文部科学省スーパーグローバル大学創成支援早稲田大学スポーツ科学学術院 健康スポーツ科学モデル拠点 第一回国際シンポジウム~スポーツ科学で楽しく健康に~
が、先日3月4日に早稲田大学東伏見キャンパスで開催されました。

昨年10月から早稲田大学スポーツ科学学術院の国際担当副学術院長をしている関係もあって、このシンポジウムには非常に期待をもっていました。プログラムをご覧ください。ハンガリー、タイ、韓国などから大勢の研究者があつまりとても愉快な雰囲気でのシンポジウムでした。

このシンポジウムでは、私はクロージングリマークスをやったのですが、それよりもこういった集まりをもっと行って、教員だけでなく学生の交流ができると良いと思いました。SGUのヘッドである彼末副学術院長とも、軽井沢セミナーハウスなどで、サマーキャンプなどをして、何日か缶詰で学生・教員が一体になって、議論するような催しができると良いと話し合いました。

国際化には、まずなんといってもみんなが友だちになることです。その中で、国際化の方向性がより明確に見えてくるでしょう。

2015年3月9日月曜日

映画: スター・ウォーズ新作 フォースの覚醒 (2015.12.18. 公開予定) (1)

スター・ウォーズの新作が今年末に公開されるそうです。スター・ウォーズというと、思い出すのは「神話の法則」です。私自身は、スター・ウォーズについて、さほど詳しいわけでもなく、多分いくつかのエピソードはこれまで観ていると思いますが、正確には覚えていませんでした。ただ、多くの人を引きつけるストーリーには、背景に神話の構造が有り、その神話の構造は、精神分析学で取り上げるような、人の深層心理に潜んだ無意識の構造と重なるということを、知識としては知っています。



ちょっと、調べてみると、スター・ウォーズに関して、このような事を言っているのは、ジョセフ・キャンベルという学者であるようです。

更に、これについて書いてあるサイトや、本なども出ているようなので、少し読んでみようかとも思っています。また、YouTubeに対談の動画もあります。

http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-6.htm

http://1000ya.isis.ne.jp/0704.html

そんなことでスター・ウォーズと神話にちょっと興味をもったので、エピソードの1から6をもう一度観てみようと思っています。もし、すべてをみて思うことがあればまた書き込んでみようと思っています。

http://www.starwars.com/

Wikipediaによれば、これまでのスター・ウォーズと今後の公開予定は以下のようです。

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(*2004年までの旧邦題:「ジェダイの復讐」)
スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒(2015年12月公開予定[2])
スター・ウォーズ エピソード8(仮)(2017年公開予定)
スター・ウォーズ エピソード9(仮)(2019年公開予定)

2015年3月7日土曜日

拷問ビデオの公開の是非 (Psychiatric Times)

Psychiatric Timesという精神科の情報サイトに、Torture Videos For All to See?というエントリーがありました。ここのところ、イスラム国による拷問、虐殺のビデオがYouTubeなどに公開されることが多く、実際に目にしている人も多いのかもしれません。とても目を向けられる内容ではないように思いますが、こういうものは公開されても良いのかという疑問を投げかけています。

特に、子どもたちへの影響です。これはほんとに考えなければいけないと思います。これにかぎらず、インターネットにはあらゆる種類の情報が蔓延しており、コントロールすることができなくなっているとも思います。


特に、Psychiatric Timesにこのような記事が掲載されたのは、意味があるようにも思いました。私の患者さんの中にも、今回の二人の日本人虐殺の問題から、調子を崩した人もいます。そのような人たちは、動画を見たわけではないでしょうが、それでもその一部が編みかけで公開されたり、朝の食卓を囲む場で、テレビで流されたりということについては、もう少し考えたほうが良いのかもしれません。

これは、国民全体の議論の中で考えていく問題だと思いますが、子どもたちへの影響が少なからずあるのであれば、早急に考えなければいけないことだとも思います。

2015年3月5日木曜日

ラミクタール (ラモトリギン) (3) 投与法

さて、このようにラモトリギン(商品名ラミクタール)は効果が期待できる薬物であると思いますが、(1)でもご紹介したように、重篤は皮膚障害の副作用が懸念されます。このような皮膚障害は、「少ない」とは思いますが、十分に注意が必要です。出ない人は、全く出ません。しかし、副作用についての注意を患者さんに与えないわけにはいかないので、こういったことに過敏な方の場合には、かえって不安を増大させてしまう結果になるので投与をしないほうがよ良いと個人的には思います。いずれにしても、皮疹が出たらすぐに服用をやめたほうが良いと思います。皮疹に加えて、38度以上の発熱、口唇口腔粘膜びらん、全身倦怠感、眼充血、咽頭痛、リンパ節腫脹、などがある場合には直ちに中止しなさいと指示が出ています

投与法は、グラクソ・スミスクライン社からわかりやすい図が医師に配布されています。下記のように、ラモトリギンに対して代謝を阻害する薬物(つまり、いつまでも血中濃度が下がらないので、多く飲むと血中濃度があがってしまう)、代謝を促進する薬物(血中濃度が下がりすぎてしまうため、少し多めに飲んだほうが良い)、影響のない薬物あるいは単剤、に分けて投与法が示されています。

ラミクタールの投与法 (開始時の投与の仕方)

この皮膚障害は、殆どの場合は中止すればなおりますが、全身的な障害がおきて、死亡例も報告されています。したがって、本当に投与は慎重に行うべきだと思います。私は、緊急を要する病態でなければ、図のA(水色)のパタンを一週間ごとの変更でやっていくのが安全ではないかと思っています。たとえ代謝に影響しない薬剤のみだったとしても、患者さんの体質的なものもこの副作用には関連していると思われるので、慎重に投与していくのが良いのではないでしょうか。また、このような投与法や、副作用について、十分に患者さんに説明した上で、相談して決めるということも大事だおともいます。また、以前にも述べたようにその時に過剰に神経質になる患者さんであれば、投与をやめたほうが良いのかもしれません。

ラモトリギン(ラミクタール)は、良い薬だと思います。ただ、十分に注意しながら投与する必要のある薬でもあります。

2015年3月2日月曜日

冬季スキーゼミ合宿 2015

早稲田大学の私のゼミでは、毎年冬季に苗場スキー場にスキー合宿に行っています。この合宿の目的は、主には学年間の交流を図るもので、大学院に行こうという学生がその情報を聞いたり、就職活動を終えた4年生の話を下級生が聞いたり、その他にも同じゼミに同じ時期に参加した学生たちがお互いを知るという意味でも有効なものだと思っています。ゼミ内での学年間の交流は、こういう会を催さないと意外になくて、学年を超えると、お互いよく知らないということも起こります。

毎年、苗場スキー場のシュプールイン苗場というペンションに宿泊しています。ここのオーナーの伊藤さんは、私のゼミに所属した学生のお父さんです。その学生伊藤拓真は、早稲田大学ア式蹴球部の部員で、卒業後、ザスパ草津、シンガポールリーグと活躍し、今は結婚して青森の実業団で現役です。伊藤君の学年のア式蹴球部の部員には、現在FC東京で活躍している渡邉千真や、高校時代にゼロックス・スーパーカップに出場した塗師亮なども私のゼミに所属していました。この時代に、早稲田大学ア式蹴球部は、大学サッカーで全国優勝をしたのですが、大榎克己さんが監督で、メンバーの半分は私のゼミでした。(私のゼミだった出場選手:首藤豪、伊藤拓真、渡邉千真、塗師亮、松本怜など)。この時代は大榎さんとも交流させてもらいました。これは、楽しい時期でしたね。この時期に、渡邉千真もスキーに行きました。渡邉千真君にスキーを教えたのは、このワタクシです。

さて、スポーツ科学部には多くのアスリートがいますが、九州出身者や、ずっと自分のスポーツをやってきた人たちも多くいるために、スキーはほぼ初めてという学生もいます。そういった学生もチャレンジ精神は旺盛で、スキーやスノーボードに挑戦します。私はスキーしかしませんが、彼らのスキーマスターの早さには驚かされます。多くの場合は、全くの初心者で、2日間の合宿中に中級くらいまでのコースが滑れるようになります。形はまだ綺麗ではありませんが、それでもかなり滑ります。教え甲斐もあるというものです。

2015年2月の内田ゼミスキー合宿記念撮影
シュプールイン苗場前にて

夜は、シュプールイン苗場の美味しい夕食を食べ、その後飲み会をしたりします。クラブをやっている学生は、このような機会は少なく、とても喜んでいます。今回参加した学生の中にも、箱根の走者、テニスのランキング上位だったもの、ヨットの大学リーグ上位、水球日本代表、その他にも準硬式野球、ソフトボール、サッカー、ラグビー、剣道、水泳、少林寺拳法など様々な競技をしている学生が集まっています。こういった学生が、みんな一緒にスキーをするというのは、なかなか楽しいものです。ところで、私のゼミにはスキー部の学生もいますが、スキー部の学生はこの時期は試合があり、合宿には来ません。それでも毎年誘っています。

また、来年も行くのを楽しみにしています。