2014年5月9日金曜日

時計描画試験

時計描画試験は、認知症のスクリーニングに良いというので、最近興味を持っています。私自身は、これまでさほど使ったことはありません。空間認知に関わる試験とされていたが、最近は認知症のスクリーニングとしても使われています。外来では、しかし、多くは長谷川式の認知症スケールや、MMSEという長谷川式に似た認知症スケールを用いることが多く、これもさほど大変な検査でもありませんので、使うことは多くはありませんでした。

しかし、時計描画試験は、書いた時計の絵が残っていくので、ひと目でその変化がわかるという良い利点もあるように思いました。

Wikipediaからの引用で恐縮ですが、教示は: 「A4サイズの紙を被験者の前におき、「この紙の上に、紙の大きさに見合った大きさの丸時計の絵を描いて下さい。数字も全部書いて10時10分になるように描いて下さい」と口頭で指示する。」ということです。紙は白い紙があれば良いので、決められた指示をすれば、その結果がわかります。短時間で評価もできます。

評価の仕方も、標準化されていて、Freedmanという人がWikipediaに出ています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E8%A8%88%E6%8F%8F%E7%94%BB%E8%A9%A6%E9%A8%93

また、尾道市医師会のHPには、少し異なった試験方法のマニュアルもあります。
http://www.onomichi-med.or.jp/oioi/24-1.pdf

アイオワ大学のホームページに、書かれているものが割りとシンプルそうで、良さそうなので、用紙もダウンロード出来ますし、これを日本語に直して使ってみようかと思っています。
https://www.healthcare.uiowa.edu/igec/tools/cognitive/clockDrawing.pdf

末尾の文献に示した、Shulmanの論文によれば、この時計描画試験は充分にMMSEなどの試験と同等の、診断的な評価ができる試験であるという結果を示しています。最初にも書いたとおり、時計の形が残っていくので、MMSEと同時にやってみようと思っています。


【文献】
Kenneth I Shulman.  Clock-drawing: is it the ideal cognitive screening test?  International Journal of Geriatric Psychiatry  Volume 15, Issue 6, pages 548–561, June 2000

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