2015年4月20日月曜日

スマホの睡眠アプリ (2) 熟睡アラーム

睡眠アプリをしばらく使ってみました。熟睡アラームというアプリなのですが、なかなか良いアプリです。これまでは、Sleep Wake Alarm Clock (SWAC)という海外のアプリを使ったことがありました。これと比べて、非常に大きな違いがあるわけではありませんが、ひとつはアラームの時刻がSWACでは、指定した時刻のあとで体動などがあり睡眠が浅くなったところで起こす仕組みになっているのに対して、こちらは普通の目覚まし時計も使えます。SWACの仕組みは優れているのかなと思って以前使ってみたのですが、厳密に早起きしなければならない時など、むしろ厄介で、普通の目覚まし時計のほうが使いやすいと思いました。また、曜日ごとや一回ごとの設定なども、もともとAndroidについている目覚ましと同じで、使いやすかったです。実は、こちらの熟睡アラームにも、スマートアラームという機能がついていて、これはSWACと同じものです。こちらが好みであればそのようにすることもできるし、正確な時刻に目覚ましということであればそれも使えるということで、より選択の幅が広がるとも思いました。

その他にも、ポケットメディカという医療相談のサイトとのつながりがあるようで、国産アプリの強みもあるなぁと思います。これは自分はきちんと使っていませんが、今後情報が充実してくれば、睡眠に関連した情報なども発信されるのではないでしょうか。

自分が、臨床で使うとすれば、スクリーンショットに示したような図を持ってきてもらう以外に、データをエクスポートできて、簡単に患者さんが渡してくれることができるようになると、カルテに残していけるという点で有用だと思いました。無料でダウンロードしてもらい、それを使ってもらい、来院時にそのデータは、電子カルテに吸い取るというやり方です。これは医療機器ではないので、特に問題無いと思います。

さらに、これと睡眠の認知行動療法をつなげて、このアプリを使いながら、自分自身で睡眠の認知行動療法を行えるようになる(Smartphone Based iCBT)などの方法が確立されれば、多く普及するようになると思います。また、このような認知行動療法はなかなか一人でやるのは困難だと思うので、クリニックなどで指導を受けながら、アプリのアシストを受けて、これを進めていく方法も有用だと思います。(睡眠の認知行動療法については、これまでエントリーが無かったので、近いうちに解説したいと思います。)

自分の睡眠については、平均睡眠時間が6時間10分ではイカンなぁという感想です。起床時刻はこれでよしですが、実はこの後グズグズ起きないこともあるので、これを直さないといけません。寝る時間は0時までには寝るように心がけようと思いました。また、このような図は、一日の睡眠だけでなくある期間の睡眠の様子や、リズムを見ることができるという点で、臨床的にも非常に有用です。

このように、自分自身の睡眠を概観する方法としてはとても簡便で良い方法なので、ぜひ試してみると良いと思います。

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