現在早稲田大学スポーツ科学学術院の副学術院長(国際担当)の仕事をしている関係で、早稲田大学の国際部との関係もできています。先日は、国際部にある留学センターの主催で行われた留学フェアのレセプションに行ってきました。
国際担当理事や、国際部長とも交流できて非常に有効な時間を過ごしたパーティーでしたが、この中でコチュテルという仕組みについて教えてもらいました。
大学がグローバル化する中で、国際的な大学間の連携が推進されていますが、この枠組の中で博士課程(PhD コース)学生の教育を、2つの(異なった国の)大学の教員が共同で行い、2つの大学の名前のもとに(本籍大学から)博士号を与えるというのがコチュテルの大まかな意味です。
カルガリー大学のHPにその説明がありますので、英語ですが御覧ください。コチュテルは、学生が好きな大学とできるというものではなく、大学どうしが協定を結んで、その中にコチュテルの仕組みを行うという契約をしていなければできません。しかしこの契約があり、その枠組で博士課程の学生が研究を進めることになると、海外にも行って自分の研究の指導を海外の先生にもうしてもらうことができるので大変メリットがあるように思います。
例えば、架空の人物A君という私の博士課程の学生が居たとします。私は、ヨーロッパの同じ分野の研究をしているヨーロッパのB大学の先生と親しく、また共同研究もこれまでしてきたとします。その場合に、研究科どおしあるいは大学通しの協定を結び、コチュテルを行うことが決まっていれば、私とB先生が共同でA君の研究テーマについて話し合い、その結果A君は私とB先生の両方の指導を受けながら研究を進めることができるわけです。この場合、A君は一定期間ヨーロッパに滞在してもよいし、何度かの短期訪問をするということも可能です。また、スカイプなどを通じてB先生の指導を受けても構わないわけです。このようにして、実質的に私とB先生の指導を受ける実績があることが大事です。そして、ひとつの博士論文を書き上げ、これを私の所属する早稲田大学とヨーロッパのB先生の大学に提出し、審査の結果双方からよろしいと認められれば、博士号の学位記には2つの大学の名前の入ったものが(本籍大学から一つ)与えられるわけです。
このような学位は、A君の将来にとってもよい経歴となり、またなんといっても国際性という視点での学習経験も積めるので、今後のA君の研究生活にとってもプラスになるでしょう。このような視点の教育はどんどんと進めていくべきものと思いました。
コチュテルについての日本語の解説が少なかったので書いてみました。
(改訂:2016-12-30)
国際担当理事や、国際部長とも交流できて非常に有効な時間を過ごしたパーティーでしたが、この中でコチュテルという仕組みについて教えてもらいました。
大学がグローバル化する中で、国際的な大学間の連携が推進されていますが、この枠組の中で博士課程(PhD コース)学生の教育を、2つの(異なった国の)大学の教員が共同で行い、2つの大学の名前のもとに(本籍大学から)博士号を与えるというのがコチュテルの大まかな意味です。
カルガリー大学のHPにその説明がありますので、英語ですが御覧ください。コチュテルは、学生が好きな大学とできるというものではなく、大学どうしが協定を結んで、その中にコチュテルの仕組みを行うという契約をしていなければできません。しかしこの契約があり、その枠組で博士課程の学生が研究を進めることになると、海外にも行って自分の研究の指導を海外の先生にもうしてもらうことができるので大変メリットがあるように思います。
例えば、架空の人物A君という私の博士課程の学生が居たとします。私は、ヨーロッパの同じ分野の研究をしているヨーロッパのB大学の先生と親しく、また共同研究もこれまでしてきたとします。その場合に、研究科どおしあるいは大学通しの協定を結び、コチュテルを行うことが決まっていれば、私とB先生が共同でA君の研究テーマについて話し合い、その結果A君は私とB先生の両方の指導を受けながら研究を進めることができるわけです。この場合、A君は一定期間ヨーロッパに滞在してもよいし、何度かの短期訪問をするということも可能です。また、スカイプなどを通じてB先生の指導を受けても構わないわけです。このようにして、実質的に私とB先生の指導を受ける実績があることが大事です。そして、ひとつの博士論文を書き上げ、これを私の所属する早稲田大学とヨーロッパのB先生の大学に提出し、審査の結果双方からよろしいと認められれば、博士号の学位記には2つの大学の名前の入ったものが(本籍大学から一つ)与えられるわけです。
このような学位は、A君の将来にとってもよい経歴となり、またなんといっても国際性という視点での学習経験も積めるので、今後のA君の研究生活にとってもプラスになるでしょう。このような視点の教育はどんどんと進めていくべきものと思いました。
コチュテルについての日本語の解説が少なかったので書いてみました。
(改訂:2016-12-30)
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