2015年5月1日金曜日

家で死ぬのが良い死に方 Dying Well Means Dying at Home (Psychiatric Times)

Psychiatric Timesに、タイトルのような記事が出ていました。病院の無味乾燥な空間で死ぬよりも、自宅で死ぬ選択をすることが幸せなことであり、これに備えることは人生にとって非常に大事なことであるという事が書かれていました。

最近は、高齢者の施設がたくさん出来ています。私の両親もディサービスに通っていますが、このような施設やプログラムは以前はありませんでした。したがって、以前はある程度以上高齢になると、自宅でこたつで昼もうとうと、夜もあまり寝付きが良くないというような生活になりがちで、また体力も落ちてしまうということもありました。もちろん昔でも人によっては、自主的に運動をし、良い生活をしている人も居ました。しかし、多くの人にとってディサービスは生活習慣のリズムをあたえ、人とのつながりを保つよいプログラムです。

一方、介護老人保健施設などもでき、家族の負担が減少しているということは良いことでも有ります。現実に起きていることを見れば、介護の疲れなどから高齢者に暴言を吐いたりするということが起きたりもしています。そういう意味では、施設に入所して毎日の生活に不安がなくなるんは良いかもしれません。

しかしそうは言っても、誰しも自宅で暮らし、その中で人生最後の時を迎えたいという気持ちはあるでしょう。記事の中には、自分がどのような選択をしたいのかを予め書き込むという書式の紹介などもあります。私は、二世帯住宅で高齢者の両親と一緒に住んでいますが、しかし、死ぬときにどうしたいのかを直接聞くということはやはり憚られます。そんな時に、意思の表示をしても良い人は、自主的に医師の表示をし、それを家族が確認できるというようなやや直接性を回避する意思確認システムがあると良いかもしれません。

この記事を読んで、アメリカ人も日本人も、自宅で死にたいということについては、さほど変わりはないのだなと思いました。高齢者と一緒に生活していると、いろいろと考えることも多くありますね。

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