2015年1月23日金曜日

病院のなかの英会話

日経メディカルのCadetto.jpというところに、「病院のなかの英会話 第2版」という本が紹介されていました。私が診療を行っている、日暮里のあべクリニックにはぼちぼち外国の患者さんが見えます。多くの方は、日本語を話すことができますが、英語のほうが楽だという方も大勢居ます。そんな時に、私はなるべく英語で診療するようにしています。



あべクリニックでは電子カルテを使っていますが、英語で話をしながら、記録は日本語で取っていくわけです。最初は、少し混乱して時間がかかりましたが、今ではそれはさほど問題なくできるようになっています。

海外の方は、アメリカ人のほか、中東の方などもおられます。もともとイギリス領だった、インドやパキスタンは、英語が公用語の一つになっていて、多くの人達が英語での会話をします。そういった方たちは、やはり、日本語よりも英語のほうが、自分の気持ちを表現できるようです。

精神科の診療は、かなり、ニュアンスが重要なことを話す場合もあるので、相手に合わせるとすれば英語で話をすることは大切です。私の英語の能力は?と聞かれると、少し恥ずかしい面もありますが、私は若い頃にアメリカに留学していたことなども有り、2-3年前に学生が受けているので、自分も試してみたTOEICで950点の点数が取れましたので、そこそこは話すことができます。

診療の内容は、日本人の診療とは変わりません。生活の調整や、薬の説明など。また、本国での暮らしや、本国に帰った時の精神的な状態など、日本人の診療よりもより多岐にわたる情報を得なければならないことも有りますが、本人の生活の状態を知って、それを修正し、さらに症状に応じて薬を処方するということは同じことです。

このような外国語の診療は、専門にやっているクリニックも有ります。私が知っているのは、阿部裕先生が院長をしている、四谷ゆいクリニックです。ここでは、「英語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語を使用する患者さんは曜日を限定して診察いたします。」という、多文化外来を行っているようです。

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