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2016年2月1日月曜日

ISAK (International school of Asia, Karuizawa) での睡眠セミナー



Last night, “Airweave”, one of our generous donors, kindly organized and held a Sleep Seminar for ISAK students. Prof....
Posted by ISAK [International School of Asia, Karuizawa] on 2016年1月29日
背中向きであまり良いショットではありませんが、NHKでも紹介されました。
1月29日にInternational School of Asia, Karuizawa (ISAK) にて、睡眠セミナーを行いました。この模様は、翌日のNHK(長野)のおはよう日本でも紹介されました。

上記は、ISAKのFacebookへのリンクです。ISAKについては、多くの場所で紹介されているので、そちらを御覧ください。私は、早稲田大学スポーツ科学学術院の副学術院長(国際担当)としては、うかつにもISAKについては十分な知識を持っていませんでした。今回の訪問での感想を少し書いてみたいと思います。

1月28日のセミナーは、私が関連している寝具メーカー、エアウィーヴの提供で行われたものですが、ISAK訪問と代表理事である小林りんさんとの面会を通じて、国際化に大きな示唆を得られました。エアウィーヴは、全寮制のこの高校にすべての寝具を提供しています。

ISAKは、インターナショナルハイスクールで、文部科学省の高等学校卒業資格と、国際バカロレア資格の両方が取れます。代表理事の小林りんさんは、東大卒、金融などで仕事をしたあと、ユニセフの仕事をし、起業家としてこの高等学校を作りました。世界中から学生が集まっていて、非常に期待されている高校です。

ISAKのホームページ
https://isak.jp/jp/

小林りんさんWikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E3%82%8A%E3%82%93

ISAK日経記事
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO76269890Y4A820C1000000/

ISAKは、現在2年生までの生徒100名がいますが、この100名が一同に介して、セミナーを行いました。セミナーは英語で90分。私が通常日本語で行っている一般向けのセミナーを少し高校生向けにアレンジして行いました。セミナー自体も好評でしたが、それと同時に、このような国際的な教育機関が日本で運営されていることに非常に感銘を受けました。小林さんとも少しの時間でしたが、対談させていただきました。生徒は、アジアが主体ですが、一部は欧米やアフリカからも来ています。生徒によっては非常に裕福はプライベートジェットを持っているような家庭の子もいれば、非常に貧しくすべて奨学金で勉強している子供もいるようです。このようなほんとうの意味での多様性が、高校生に幅広い視野を植え付け、グローバルな世界観をもつ自由な発想を育むと話しておられました。

そういった理念を持つことと、実際にそのような環境(多様な生徒が実際に集まってくるということ)を実現することの間には大きなギャップがあって、これを実現するための苦労はいろいろあったのだろうという話をしたところ、非常に示唆に富む話をいただきました。学校を作るにまで至らない時点では、2週間のサマースクールを何年かやったそうです。これによって、各国の教育者との交流が可能になり、多様性のあるユニークな教育への信頼も得られたと言っていました。また、このようなサマースクールを通じて、カリキュラムのファインチューニング(微修正)も可能になったということでした。サマースクールでは、毎日アンケートをとり、生徒たちが求めているもの、気づいた点などについて、翌日にはそれをフィードバックできるような体制を作ったということです。

小林りんさん「2週間で子供は変わる」ISAKサマースクール 軽井沢に全寮制の学校をつくる
http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/27/lin-kobayashi-isak-womans-story2_n_4168648.html

今後、これらのリソースを更に人の集まりという形での、グローバル化を実現するためには、ぜひともサマースクールのような学生を招聘し、学部教育を行う企画が有効であろうと思いました。そこに、早稲田大学の学生も参加し、交流を通じて人と人とのつながりをつくり、これを修士課程入学者の増加につなげていくということです。

今回の訪問で、非常にレベルの高い人材育成の組織を立ち上げた、小林さんに感銘を受けるとともに、東京オリンピックまでの次の4年間に更に早稲田大学スポーツ科学学術院が国際化されていく大きな示唆をもらった気がしました。

2015年11月23日月曜日

松岡修造氏とエアウィーヴAirweaveの勉強会で一緒に睡眠の勉強をしました

先日、エアウィーヴの「成長期における睡眠についての勉強会」に登壇しました。この会は、製品紹介というよりも、成長期の子どもたちになぜ睡眠が必要なのかということについて、勉強する会として開かれたものです。私は、松岡修造氏と一緒に登壇できて、とても楽しい一日でした。

エアウィーヴ勉強会の様子
左から、高岡会長、松岡氏、内田、田野瀬理事長
楽しい雰囲気です
冒頭に、松岡修造氏のトークショーが有り、進行役の進藤晶子さんとなかなか絶妙な駆け引きで、聴衆を惹きつけたあと、エアウィーヴの高岡本州会長、京大合格日本一の西大和学園中学校・高等学校の田野瀬太樹先生、そして私が登壇し、成長期の睡眠についてのお話をしました。

西大和学園は、寮にすべてエアウィーヴが入っているようです。また米国のIMGにおいても、寮はすべてエアウィーヴで、これによって競技力が向上したというデータも紹介されました。

私は、この中で睡眠がスポーツ選手にとっても非常に重要な事だということを、Cheri Mah先生のデータなどを取り上げながら話しました。これには、松岡修造氏も興味深く聞きいっておられました。また、アスリートはこういうデータを示せば、なるほどと納得しますというお話もしておられました。

成長期の睡眠は、非常に重要です。成長期は、まさに脳の発達期でもあり、様々な変化が脳の中で行われています。この時期に、質の良い睡眠を十分取るということは脳の発達を促進するという意味で重要だと考えられます。この結果として期待できることは、本来持っているその子供の能力を十分引き出し、更には精神面では情緒の安定も得られると思います。この時期の脳の安定した成長は、成長後にうつ病になりにくいなどのストレスに対するレジリエンス(逆境から立ち直る力)が強くなるということも言えると思います。

時には、真面目な内容もあり、また、松岡修造氏の楽しいコメントも有り、とても楽しめる勉強会だったと思います。このようなことを通じて、成長期の子どもたちにおける睡眠の重要性などについても広く知識が広がるのはとても良いことだと思っています。

2015年5月25日月曜日

エアウィーヴ: 寝返り研究の思い出

この5月24日の朝日新聞の第6面に、エアウィーヴ代表取締役会長の高岡本州(たかおかもとくに)さんの記事が出ていました。その中に、私の研究室との共同研究についても取り上げていただきました。この記事に書かれているように、私のところに初めてエアウィーヴの方が見えたのは確か2008年だったと思います。エアウィーヴの担当者は非常に熱心で、エアウィーヴを購入してくれた人の反応は非常に良いのだけれども、何が良いのかということを科学的根拠をもって示したいのだという、その頃社長だった高岡さんの希望を伝えられました。また担当者の方々も非常によく勉強してきており、私の書いた「好きになる睡眠医学」を本当に熟読して、エアウィーヴで睡眠をとると、深いノンレム睡眠である徐波睡眠が増加するのではないかという仮説まで持って、そのための実験をどうしたら良いのかという具体的な案を出されました。

企業からの話は、多くの場合は売れる結果を出してくれという意図が強すぎて、研究結果も都合が悪ければ出さないというものもありますが、エアウィーヴは非常に真摯な姿勢で良い印象を受けました。実際に、寝具を変えることで、初日からその日の睡眠の質が著しく異なるということは難しいと思います。特に大学生などを研究の対象とすると、若者はどのみちよく眠るので良い寝具でもソファーの上でも爆睡してしまい、差がないという結果になりがちです。

そこで我々は、この寝具の特徴が何かということを抽出できるような研究が何なのかという事を時間をかけて議論をいたしました。2009年のことです。その結果、「寝返りのしやすさ」というものを、客観的測定値を用いて示すという研究をするという結論に達しました。エアウィーヴと比較対象として、低反発ウレタンマットレスを用いました。また、更に全く沈み込まない硬いタイルの床に毛布を敷いた場所のデータも測定しました。その結果が、エアウィーヴのホームページ(←リンクあり)に出ているものです。このリンクの先にあるデータは、このような様々な試行錯誤の結果に出てきたものです。測定に用いる筋電図の位置などについては、その頃私の研究室の助教だった、運動生理学の専門家である現立命館大学准教授後藤一成先生や、助手であった現上武大学の関口浩文准教授などのアドバイスも受けました。
左側の赤い下線の部分に私との共同研究についても言及されています

このような結果のなかで、更に科学的データの蓄積をエアウィーヴが行っている様子は、私も非常に好感をもって見守っています。

最近、高岡さんから紹介されて拝見した「ガイアの夜明け」というテレビ番組では、米国のIMGでの研究が紹介されていましたが、これには世界的な睡眠学者であるスタンフォード大学の西野精治教授が関わっています。西野教授は、私がまだアメリカに留学する前にスタンフォード大学を訪れた時に、まだ米国に渡ったばっかりの西野先生とお会いしてからの交流がありますので、もう25年余りになります。寝具の評価は、一日だけの睡眠の変化でなく、長期間毎日使った場合にどのような変化が出るのかということが一番重要だと考えられますので、IMGにマットレスを導入し、そこでマットレスを使用した選手のパフォーマンスを丁寧に測定する研究手法は、2008年にエアウィーヴの方が我々を訪れた時に、私も寝具の評価として行うべき実験パラダイムと考えたものです。時を経て、しっかりと研究に対する姿勢を崩さないエアウィーヴの熱意は素晴らしいと思います。

先日競合会社の社員が、寝返りは20回程度するのが良いということをテレビで話しているのを聞いて、一体何を根拠にそのようなことが言えるのかと少し腹立たしく思いました。しっかりした科学的根拠に基づいたデータというのは長い年月の中での試行錯誤の結果出てくるものです。人の睡眠には非常に個人差があります。その個人差の中で、最大公約数としての快適な寝具を作るという作業は、長い年月の中での絶えまぬ努力の成果なのです。

高岡本州さんともこの中でいろいろな交流がありました。高岡本州のご実家はもともと日本高圧電気という高圧線の部品を作っている会社でした。高圧線の部品は、定期的に交換が必要ですし、必要な会社に部品を納入するルートができれば、そんなに競合会社が出てくるわけではないので、安定した経営ができます。しかし高岡さんは、お父様が作った会社を継ぐだけでは気がすまなかったのだと思います。もともとノーベル賞研究者を多く排出している名古屋大学の工学部で勉強された理系の方なのですが、経営でも自分自身のアイデンティティを得たいという強い気持ちがあったのだと思います。父親が築いたものだけでなく、自分自身の築いたものを世に出したいという気持ちが、まさにこのエアウィーヴの経営に生きていると思います。このような高岡さんの経営に対する姿勢は、私自身も、業種は違いますが、生き方として多く学ばせていただきました。

このようなことで、私自身は、これからもエアウィーヴを応援していきたいと思っているわけです。

受診は すなおクリニック (大宮駅東口徒歩3分)へ
当院は、エアウィーヴを採用しています。

2015年5月11日月曜日

金沢能登旅行:加賀屋~エアウィーヴ~七尾市~のどぐろ

ゴールデンウィークに金沢~能登に旅行をしました。この時、今年はちょっと贅沢をして、和倉温泉の加賀屋に一泊しました。加賀屋は、プロが選ぶ日本のホテル総合日本一を35年連続でとっている旅館ということで、期待していましたが、確かによい「おもてなし」と、そして美味しいお料理、でした。

能登半島は、北陸新幹線開通で相当混んでいると思っていましたが、確かに金沢市内はすごい人出でしたが、和倉温泉までくるとゴールデンウィークでもさほどでもありませんでした。しかし、さすがに加賀屋は満室でした。


加賀屋は、全室にエアウィーヴのマットレスが入っていることでも有名です。私は、エアウィーヴとはすでに10年近いおつきあいになります。最初に、エアウィーヴの製品の睡眠に対する効果を調べてほしいと、担当の方が見えたことを覚えています。睡眠については、自分で勉強して、ノンレム睡眠、レム睡眠など非常に睡眠の生理学についての知識を持っておられたのが印象的でした。いろいろと議論し寝具の特徴についての研究として寝返りに関連した研究をしようということになり、このデータを出したことをきっかけに、エアウィーヴの社長の高岡さん(現在はホールディングス会長)とも親しくさせて頂いています。我々の研究室で行ったデータもエアウィーヴのホームページに紹介されています。我が家も家族全員が、エアウィーヴを使っていますが、非常に寝心地が良いです。

さて、加賀屋の有る和倉温泉は七尾市にあります。七尾市は、私は、ナナオというコンピュータモニターの会社でよく知っていました。このあと、ナナオは、EIZO株式会社となって現在はEIZOというブランドで、コンピュータモニターを販売しているようです。現在は、石川県の白山市に本社があるようですね。

七尾市は、自然も豊かで、海の幸にも恵まれています。今回の旅行では、ホタルイカはもちろん楽しみましたが、何と言っても「のどぐろ」が絶品でした。お寿司でも、煮魚でも食べましたが、本当に油の乗った美味しいお魚です。のどぐろというのは、アカムツなんですね。

アカムツ のどぐろ


家族全員で宿泊し、のんびりと能登半島の温泉と食事を満喫したゴールデンウィークでした。