2016年1月11日月曜日

座ってばかりの生活では、メンタル・ヘルスに良くないですよ。 (Practitioner記事)

BLAND P. SEDENTARY BEHAVIOUR IS BAD FOR YOUR MENTAL HEALTH. PRACTITIONER 2015;259(1788):5

Sedentary behaviour is bad for your mental health

22 Dec 2015
座ってばかりの生活についての注意書き
http://thecareersuccessdoctor.com/
からのリンク掲載
7時間以上テレビを見る人は1時間以下の人よりも
61%も死亡のリスクが高いというデータも掲載
(本文の論文とは別のサイトです)
英国の臨床家向け雑誌、Practitionerに、上記の記事がありました。題名の訳は、このエントリーの題名になっている「座ってばかりの生活では、メンタル・ヘルスに良くないですよ。」というものです。この解説記事は、主には英国精神医学誌(Br. J. Psychiatr)の論文の紹介です。この論文の題名は、The effect of experimentally induced sedentariness on mood and psychobiological responses to mental stress. (実験的に行った座位生活が精神的ストレスに対する気分と精神生物学的反応に対する効果)というものです。実験は、以下のように行われています。

被験者は、20代前半の健康な男女で、2週間ずつ普段の生活と、動かない生活を意識的にさせました。その結果、有意に動かない生活をするようになったようです。

その間に、 質問紙による気分は悪化し、さらに悪化の度合いとインターロイキン6の反応の間に関連があったということです。

この結果をみると、20代前半の人でも、2週間ほど動かない生活をさせると、気分は悪化しこれに伴う身体的反応の変化もおきてくるということが言えそうです。

このような研究はこれからももっと行われると良いと思っています。Sedentaryという言葉は、座りがちの生活などとも訳されていますが、これからの健康科学の一つのキーワードにもなると思います。これは、身体疾患だけでなく、精神疾患においても同様な事があり、これが精神医学の分野にも浸透してくることになるでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。