すなおクリニックで臨床を始めて、近隣の内科の先生方が不眠症の患者さんを紹介してくださるようになりました。そういった患者さんの中に、すでに幾つかの医療機関を転々として、多くのベンゾジアゼピン受容体作動薬をたくさん投与されている人が見受けられます。
患者さんにとってみれば、「眠れない」という訴えは、深刻です。ねむりは毎日毎日のことですから、夜になるのが怖くなってしまいます。また、一日中、眠れるのかどうか、眠れないとからだに悪いのではないかと思い悩んでしまうこともあります。このような状態は、精神生理性不眠症 と言える状態です。
さて、このような方に眠れるようにと、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を投与すると、ある程度は眠れますが、その分昼間だるくなります。そうすると、日中の活動量が低下、さらにうとうとする時間が増えてしまうということもあります。その結果、夜の眠りの質が低下して、また眠れないということになり、また薬が増える、そしてまた日中ウトウト。高齢者の場合、このように日中の活動量が少ないと、サルコペニア(筋肉量の減少)がおき、だんだん動けない状況になってきます。散歩ができなくては、日中陽の光に当たることもできず、運動量も更に低下し、不眠を助長、薬が増えるという、悪循環に陥ってしまいます。
このような、高齢者の不眠について、
考えてみましょう。
*サルコペニアについての解説はこちらをクリック
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さて、このような方に眠れるようにと、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を投与すると、ある程度は眠れますが、その分昼間だるくなります。そうすると、日中の活動量が低下、さらにうとうとする時間が増えてしまうということもあります。その結果、夜の眠りの質が低下して、また眠れないということになり、また薬が増える、そしてまた日中ウトウト。高齢者の場合、このように日中の活動量が少ないと、サルコペニア(筋肉量の減少)がおき、だんだん動けない状況になってきます。散歩ができなくては、日中陽の光に当たることもできず、運動量も更に低下し、不眠を助長、薬が増えるという、悪循環に陥ってしまいます。
このような、高齢者の不眠について、
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