遠隔医療について少しずつ考えてみたいと思っています。日本には、日本遠隔医療学会があり、私も会員になりました。遠隔医療の歴史は、もともとは僻地における医療を対象として、僻地に居るGP(総合診療医)が、より専門的な知識を得て治療を行うときに専門病院の医師と連絡をとりあうということ。あるいは、患者さん自身が遠隔地の医師と連絡をとって、診断治療を受けるということが主だった対象でした。私自身の認識もそうだったのですが、最近は事情が変わってきたということを認識してきています。
大きく変化が起きたと思われるのは、平成9年に出された事務連絡にたいして補完的に平成27年に出された事務連絡で、『「離島、へき地の患者」は、例示である』と示したことだと思います。つまり、必ずしも無医村など医者が常駐しない地域に住む方々に対しての医療を行うというのが遠隔医療という意味ではないということを示しているわけです。
厚生労働省HPのその部分(遠隔医療の項目の平成27年の事務連絡)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/
これまでの遠隔医療の研究をざっと見てみると、旭川医科大学や防衛医科大学校などの名前が挙がってきます。これらの大学は、まさに遠隔地にいる患者さん(へき地や遠隔の駐留地)にたいしての医療が必要であるという役割を持っている大学です。しかし、今後は必ずしもこれらの役割だけではなく、病院に来にくい、あるいは来るのが困難な人たちへの医療としても遠隔医療の仕組みを積極的に利用できるということがあると思います。
例えば、内科において高血圧の管理は、病院にくると血圧が高くなってしまう人が居るということはよく知られていることです。したがって、家庭での血圧を日常的に測定していくことが大切なことになります。このような患者さんの管理については、わざわざ病院に越させて血圧を上げることを定期的にさせることは全く必要が無いわけです。勿論採血など、本人が居なければできないことはあります。したがって、遠隔医療だけで良いということにはなりませんが、遠隔医療は対面式の医療よりも優れている面もあるという一例として示しています。
その他様々な疾患に対して遠隔医療が可能になると思います。
では、精神科においてはどうか。
これについて、考えてまたエントリーを書きたいと思います。
平成27年8月10日の厚生労働省からの事務連絡 |
大きく変化が起きたと思われるのは、平成9年に出された事務連絡にたいして補完的に平成27年に出された事務連絡で、『「離島、へき地の患者」は、例示である』と示したことだと思います。つまり、必ずしも無医村など医者が常駐しない地域に住む方々に対しての医療を行うというのが遠隔医療という意味ではないということを示しているわけです。
厚生労働省HPのその部分(遠隔医療の項目の平成27年の事務連絡)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/
これまでの遠隔医療の研究をざっと見てみると、旭川医科大学や防衛医科大学校などの名前が挙がってきます。これらの大学は、まさに遠隔地にいる患者さん(へき地や遠隔の駐留地)にたいしての医療が必要であるという役割を持っている大学です。しかし、今後は必ずしもこれらの役割だけではなく、病院に来にくい、あるいは来るのが困難な人たちへの医療としても遠隔医療の仕組みを積極的に利用できるということがあると思います。
例えば、内科において高血圧の管理は、病院にくると血圧が高くなってしまう人が居るということはよく知られていることです。したがって、家庭での血圧を日常的に測定していくことが大切なことになります。このような患者さんの管理については、わざわざ病院に越させて血圧を上げることを定期的にさせることは全く必要が無いわけです。勿論採血など、本人が居なければできないことはあります。したがって、遠隔医療だけで良いということにはなりませんが、遠隔医療は対面式の医療よりも優れている面もあるという一例として示しています。
その他様々な疾患に対して遠隔医療が可能になると思います。
では、精神科においてはどうか。
これについて、考えてまたエントリーを書きたいと思います。
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