余りアカデミックでない話で恐縮ですが、いわき市で講演を頼まれ、先日車で早稲田大学所沢キャンパスからいわき市まで行きました。これは、圏央道が、桶川から先東北道までつながったという情報があったので、ここを通ってみたいという気持ちもあったからです。Google Mapで、所沢キャンパスからいわき市までのルートを検索すると、都内を通過するルートが示されます(地図1)。しかし、私が通ったのは地図2のルートです。多分、都内を通過しないので地図2のルートのほうが速いと思うのですが、比較はしていないのでわかりません。地図をみると、距離は40kmくらい長いようです。これもちょっと以外ではありました。
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地図1 都内を通るルート |
さて、このドライブを取り上げたのは、北関東から南東北に至る自然がとても美しかったからです。圏央道から東北道のあたりは、首都圏のイメージです。宇都宮に近づくと栃木県も随分と広々としていて、自然が豊かなことに気づきますが、宇都宮の手前から北関東道に入り、水戸方面にルートをとると、本当に美しい自然が広がっています。
このルートの途中には、先日の大雨で下流でお大きな被害の出た鬼怒川も渡ります。北関東道は、一旦少し南下して水戸の南にある笠間で常磐道につながります。このルートが多少距離が多くなっている要因であるように思います。ただ、水戸と宇都宮をつなぐという意味で重要なルートなのだと思います。
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地図2 北関東道を通るルート |
私の感覚だと、水戸まで来るといわきはもうすぐと思うのですが、実は地図をみると、水戸までで半分くらいです。そこからいわきまで更に100kmあります。このルートもとても自然がきれいでした。紅葉も始まっている景色は、ドライブにはもってこいです。いわきに近づくと、トンネルがとても多くなってきます。
いわきでは、講演後食事をしたのですが、地魚は全く出ませんでした。未だに、原発事故の影響があり、出荷ができない状況なのだそうです。試験捕獲をして、放射能の影響をみているようですが、今年の10月では、基準値以上の検体はでなかったと、水産庁のホームページには書いてあります。
出荷が始まるのは近い将来なのかもしれませんが、未だに海産物への影響が大きいということについて、暗澹たる思いがあります。
いわき市は、福島第一原子力発電所の事故処理に関連したベースキャンプになる街であるようで、人の行き来は多いようです。しかし、やはりこの事故のもたらした影響の大きさを考えさせられました。
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水産庁のホームページより |
北関東の美しい自然と、福島第一原子力発電所の事故とその影響、そんなことを考えさせるドライブでした。
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