2018年5月3日木曜日

医療機関のホームページが広告とみなされ6月から規制

クリニック院長としてもっぱら仕事をするようになり、1年と1ヶ月が過ぎました。クリニックを訪れる患者さんの多くの割合は、ホームページを検索して情報を得て、来る人達です。したがって、ホームページは、患者さんに来ていただくためには、とても大事なものです。このホームページは、これまで医療機関の広告の規制の対象にはなっていなかったというのは、逆に大きな驚きでもあります。しかし、2018年6月からは、規制を受けるようになるということです。
これまでも、医療機関の広告については、かなり厳密な制限が加わっています。厚生労働省のホームページにもこれについての資料があります。今年2月に発表された、医療広告ガイドライン(仮称)をみると、
(ⅰ) 比較優良広告
(ⅱ) 誇大広告
(ⅲ) 公序良俗に反する内容の広告
(ⅳ) 患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告
(ⅴ) 治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等の広告
などは、禁止だと書かれています。
ホームページは、看板やビラなどと違って、かなりたくさんの内容を含んでいます。すなおクリニックのホームページにも患者さんに提供する情報を多く書き込んでありますが、なるべく科学的根拠に基づいて、中立的な立場から情報を提供したいと思っています。一方で、私自身の考え方もこういった中に盛り込まれることもあると思います。そういったものの中に、「主観に基づく治療効果」などが書き込まれている可能性はゼロでは無いと思い、今後は慎重に見直ししたいと思っています。
自然科学論文においては、客観的なデータに基づく結果は「結果(Result)」という項目に、そしてその後の主観的な解釈も含めた議論は「考察(Discussion)」に記載されるということにより、著者の主観が入った部分が分かりやすくなっています。また、議論に用いられる内容の根拠をきちんと示せるように出展を示すようにすることも重要です。
これまで、自然科学論文を書いてきたトレーニングは、こういったところには生かせられるのではないかとも思っています。
インターネット広告についての注意を受けたならば、これを検証し、ガイドラインにあるような問題が含まれているならば修正するということを、今後は覚悟しながらホームページを拡張していきたいと思います。
最初に述べたように、ホームページは患者さんに取っての重要な情報源になっていると思いますし、多くの患者さんが適切な治療を受けるということは重要であるとも思うので、その責任をいつも背負っていることは忘れないようにしないといけないと感じています。

0 件のコメント:

コメントを投稿