2015年7月16日木曜日

アルコールと睡眠

アメリカの睡眠医学の振興を行っている、National Sleep Foundationに、表題の記事が出ていました。お酒と睡眠の関係については、様々なところで質問されますし、私の「好きになる睡眠医学」にもその項目があります。

個々に書かれている内容は、簡潔にうまくまとめられているので、紹介します。

副題は「ナイトキャップは、睡眠に対してあまり良い選択肢ではないかも…。」というようなものです。このぼかした表現が、まあ、あながち全部悪いとも言えませんが…という雰囲気にも感じられます。内容は至ってノーマルなもので、以下のとおりです。

Fact 1: Alcohol May Help You Fall Asleep Faster.
アルコールは、寝付きを良くするかもしれません。

これは、多くの人が経験していることですが、次のFact 2を御覧ください。


Fact 2: But That Sleep May Not Be Restful.
しかし、その睡眠は必ずしも疲れの取れる良いものではないかも…。

アルコールは睡眠の前半では、徐波睡眠(深いノンレム睡眠)を増やします。しかし、睡眠の後半では、目が冷めやすくなります。更に、レム睡眠は抑制されることになります。レム睡眠が抑制される、目覚めやすくなるような状態によって、お酒を飲まない睡眠に比べて、トータルでは室が落ちるということです。


Fact 3: Women Are More Likely to Be Affected.
女性のほうが、より影響を受けやすい。

同様にお酒を飲んだ場合は、女性のほうがその影響を受けやすいということが知られているようです。これは女性のほうが代謝が早いので、上記の睡眠が障害される2番めの状態に早く移行するからと説明されています。これは、私は知りませんでした。


Fact 4: Moderation Is Key.
中庸が鍵です。

大体、これがいつも落ちになりますね。お酒については、これに尽きると思います。好きな人が全くやめる必要はないと思いますが、飲み過ぎには注意ということですね。 

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