2015年4月6日月曜日

ヒューブリス症候群: 追記

先日、書いたHubris Syndromeについて、このブログの読者である息子が、コメントしてくれました。Hubrisについて、私は(お恥ずかしいことに)ハブリスと読んでいましたが、ヒュブリスというのが正しいようです。この意味は、「傲慢、 思い上がり」という意味で、先日のエントリーのとおりなのですが、Hubrisというのは、もともとはギリシャ語が語源で、Wikipediaでは「神に対する侮辱や無礼な行為などへと導く極度の自尊心や自信を意味する。」とされています。さらには、ヘロドトス歴史書にこの話が出ていて、ペルシャ王によるギリシャ遠征決定の瞬間の記述があるそうです。このヒュブリスへの諫め(いさめ)については、Wikipediaに記述があるので興味があったら読んでください。

さて、Hubrisという単語に戻りますが、さらに息子の情報によれば、HubrisはHybrisとも綴られ、ハイブリッドカーのHybridにも通じる語源だそうです。これは、元々はローマ人の父親と異邦人の母親から生まれた子供を示す言葉だったそうです。調べてみると、確かにそういった記述がありました。

さて、このHubrisですが、自分自身は、随分昔からこの単語は知っていました。読み方は間違えていたわけですが、それは、Richie Beirachというジャズピアニストのアルバムに、同名のものがあるからです。私が買ったこのアルバムは、LP版なので、今すぐ聞くことができません。多分自分が大学生の頃に買ったものだろうと思います。アルバムのリンク先のAmazon(アルバムジャケット)をみても、片仮名でヒューブリスと書いてありますね。


このアルバムは、本当に美しいピアノソロで、学生時代の愛聴盤の一つでもありました。ただ、タイトルの意味は全く知らずに、アルバムジャケットから、写真に写っている島か、何かもやのかかった海の風景のことをハブリスとでも呼ぶのかなと思っていたので、まったく今から考えるとお笑いです。今まで、その呼び方がヒュブリスで傲慢という意味とは全く知りませんでした。全く、「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」という気持ちです。このアルバムの一曲目にこれまた非常に美しい曲、Sunday Songというのがありますので、YouTubeのリンクを張っておきます。

これから一人暮らしを始める息子に、この曲をプレゼントしたいと思います。

2 件のコメント:

  1. Richie Beirach Hubris 愛聴盤で、LPで2枚も持っています。

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  2. SUNDAY SONG 名曲です
    これが収録されたCD3種類のうち HUBRIS のバージョンが一番素直で和みます
    特に中盤の高音を転がすところが愁眉

    松岡先生 ごぶさたしています
    (今泉寿明)

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