2015年2月4日水曜日

コバニ Kobani (2)

以前に「コバニ Kobani の状況を見て思うこと」という投稿をしました。この時は、イスラム国とクルド人の戦いが毎日毎日続いている状況があり、その状況を見ながら暗澹たる思いを綴ったわけです。一時はイスラム国に街の殆どを占領されていたコバニが、クルド人によって奪還されました。イスラム国については、2名の日本人が殺され、今朝はヨルダン人パイロットも殺害されたというニュースが流れました。いずれも残忍な殺害の仕方です。ご家族のことを考えると、断腸の思いです。日本人に対するテロも予告されているということで、更に日本も国際協調の中で、この勢力を意識せざるをえない状況になってきました。

Washington Post: Kobane after the Islamic State: A town in ruins


このコバにについては、クルド人が自分たちの街を奪還するために、イラクのクルド勢力も協力し、そして、連合軍の空爆も大きな力となって奪還したという経緯です。昨年9月にイスラム国が侵略し、その後半年近くの戦闘が続いて、それを時々Twitterなどでフォローしていたのですが、私はこれから、戦争は絶対に避けなければいけないという思いを強くしました。Twitterでは毎日毎日が戦闘の繰り返しでした。毎日、何人の人が死んだのかも報告されています。住民が長い歴史の中で作りあげた街が、どんどんと破壊されていきました。連合軍の空爆によっても破壊が続いたということです。これをフォローしていて、どちらが良い悪いというよりも、戦争というものが何もかも破壊してしまうのだという思いを強くしました。

写真は、インターネットへのリンクで掲載しているものですが、このように、コバには奪還されたものの、シリア側の街の周りは、未だイスラム国に包囲され、さらに写真のように街はほぼ完全に破壊された状態になってしまいました。

これから、まだまだ厳しい状況が続くと思います。また、クルド人の独立問題なども絡んでトルコ政府の立場も微妙で、この地域の安定はまだ遠いと思います。この状況をみると、話し合いによる解決などきれいごとという意味も分からないではありませんが、最大限の努力をする。そして、日本も安易に参戦できる法改正をしないということも大事な気がします。

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