2015年1月26日月曜日

年をとると男性の方が早く朝型に

クリニックで、睡眠障害専門外来をしていますが、最近は様々なところで睡眠や不眠症についてお話する依頼を受けるようになりました。一方で、自分の話だけでなく、他の睡眠障害の専門家の先生のお話も積極的に聞くようにしています。睡眠の基本的な知識は、さほど変わりはしませんが、それぞれの先生方によって、話のポイントや、目の付け所が少しずつ違い、非常に参考になることも有ります。

先日内山真先生のお話を聞く機会が有りました。以前も書きましたが内山先生は現在日大医学部の教授で、私が東京医科歯科大学で睡眠研究を始めた時の医局の3年先輩です。睡眠研究を開始したころには、一緒に並んで座って、紙に書きだしたポリグラフ記録をめくりながら、1ページ1ページ、睡眠段階判定をし、どうしてそうなるのかをとても丁寧に教えて下さいました。私は、内山先生から多くを学んだと思っています。そういうこともあって、内山真先生のオンラインのご講演をみつけたので、聴いてみました。

Kaneita et al. 2005より引用しています


この中で、最も興味深かったのは、「朝型・夜型の発達・加齢変化」というトピックです。年をとると、だんだん生活が早寝早起き(朝型)になってくることはよく知られていますが、これに男女差が有るということをお話されていました。

内山先生ご自身がかかわられた、兼板先生の論文(J Epidemiol, 2005)のデータ(表)で、男性の方が早朝覚醒が、40代くらいからは多くなってくる、また、入眠困難が女性で50代から増えてくるというようなデータと、海外のデータ(Foster and Roenneberg, 2008)で、50代以降で男性が女性より行動の上で朝型になるという結果(就床と起床時刻の中間点が早い時刻に移動する)を示されて、50歳以降は男性の方が朝型になるということを話しておられました。

これは非常に面白いデータだと思いました。自分自身ではあまり実感はありません。私は、朝型夜型質問紙ではどちらかと言うと朝型ということですが、最近は、そんなに朝型でもありません。一方、家内は朝は5時半ころには起きます。そういう意味では、私の家は、これに当てはまらないので、このような印象は持っていなかったのですが、実際の調査データを示されると、確かにそうなのかもしれないと思いました。

このような知識は実際の診療場面でも活かしていこうと思います。久しぶりに、内山先生のご指導を受けました。

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