2015年1月9日金曜日

バランス・ディスク

家で大掃除をしていたら、バランスディスクというのを発見しました。そこで出してきて、使うことにしました。バランスディスクというのは、写真のようなもので、この上に立って、バランスをとるものです。出来る人は、片足や、閉眼もできるのでしょうが、私は両足立でトレーニングをしようと思っています。もうすぐ、ゼミでスキーに行くので、その準備も兼ねてです。筋力だけでは、スポーツはうまく行きません。神経系を鍛えることも大事ですね。

バランスディスク


これを見つけたので、加齢によって、バランスの能力がどのように変わるのかについて調べてみたところ、良い論文がありました。こういったバランス(平衡覚)に興味をもったのは、やはり若い時よりもバランスが悪いなぁと感じるからです。閉眼方足立なども、昔のようにじょうずではありません。

論文は[1]です。下記のURLにPDFファイルもあるので、原典も読めます。

この論文は、バランスを取りながら、他のことをやらせた時に、バランス取りがうまくいくかどうかについて、過去の論文をまとめて解説したものです。(総説論文)。このなかで、Bauerらの文献を引用して、バランスを崩させてそれを回復するときに、別の作業(声掛けの質問に応答する)をやらせた場合とそうでない場合を、若者、高齢者、フラつきの有る高齢者、で比較しています。

結果として、若者よりも高齢者のほうが、バランスを回復するのに時間がかかるということ、これはこれまで知られていたことだと思います。もう一つは、高齢者でも健常な場合は、バランスを取り戻すのは他のことをやっていても統計的には有意差がありません。しかし、一番右のフラつきの有る高齢者では、別の作業を同時にやらせると、バランスを回復するのにもっと時間がかかってしまいます。


さて、高齢者にみられるバランス能力の低下はトレーニングで回復するでしょうか。その文献も見たところ、[2]がありました。

この文献は、40人あまりの2つのグループをつくり、一つは、家であまり運動しない、もう一つは、バランストレーニングを含む、トレーニングプログラムをさせ、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月で結果を見たものです。この結果トレーニングに参加した群だけに、Berg Balance Score [3]が49.8から51.2という有意な改善が見られていました。

やはり、高齢者でもトレーニングすればバランスが良くなるということで、臨床にも役立ちそうです。自分も高齢者予備軍で、よりやる気が出ました。ちょっと調べた甲斐がありました。


【文献】
[1] Attention and the control of posture and gait: a review of an emerging area of research.
Gait Posture. 2002 Aug;16(1):1-14.
Woollacott M, Shumway-Cook A.
http://www.marianjoylibrary.org/Residency/Key%20References/documents/Ref32.pdf

[2] Journal of the American Geriatrics Society
Volume 50, Issue 12, 1 December 2002, Pages 1921-1928
Effects of exercise training on frailty in community-dwelling older adults: Results of a randomized, controlled trial  (Article)
Binder, E.F.ad , Schechtman, K.B.b, Ehsani, A.A.a, Steger-May, K.b, Brown, M.c, Sinacore, D.R.c, Yarasheski, K.E.a, Holloszy, J.O.a

[3] Berg Balance Scale: http://www.st-medica.com/2012/09/berg-balance-scale-bbs.html


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