2014年8月13日水曜日

睡眠関連摂食障害

“夜中に起き出して、冷蔵庫をあけむさぼり食う”。朝起きた時には、そのことを覚えていない。だけれども、台所に行ってみるといろいろなものが食べ散らかしてある。睡眠関連摂食障害(SRED:Sleep Related Eating Disorder)は、このような疾患です。

夜中に食べ物を多量に食べたことは、まったく覚えていない場合もありますし、なんとなく記憶がある場合もあります。食べるものも、冷蔵庫に入っているものをそのまま食べるなど、十分に火の通っていないものを食べてしまったり、塊の食パンや、冷凍したままのピザなどをそのまま食べたりというような具合です。この疾患は、摂食障害などの問題と合併することもあります。 

病態としては、ノンレム睡眠からの覚醒による行動障害に類似しているようですが、一方で根底に摂食に関連した精神的問題があり、夜間覚醒してもうろうとした状態の時に抑制なく摂食の欲求が行動に現れる、といった解釈があてはまるケースもあります。一方で、そのような病理が当てはまらず、夜間の摂食の症状だけがある症例もあります。背景に、多少なりともこのような摂食に関する問題があると、たとえば、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用して、夜中にやや朦朧とした状態で食べ散らかすというケースも見られると思います。

薬物治療としては、抗てんかん薬のトピラマートが有効であるという報告があります。実際に、私もトピラマートで治療をしたケースをもっていますが、良くなりました。

このような症状があれば、一人で悩まず、ぜひ、専門医を受診してください。

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