2014年7月28日月曜日

新しい抗てんかん薬

先日、徳島の睡眠学会の際に、松浦雅人先生とお話する機会がありました。松浦雅人先生は、私の30年来の恩師で、研修医時代にはよく飲みに行ったりして、本当にお世話になった先生です。今年、東京医科歯科大学の教授を定年退職され、現在は那覇市の病院で臨床をされています。

松浦先生はてんかん治療の大家で、グーグルサーチでも、松浦雅人と入れると、選択肢として次にてんかんが出てきます。松浦先生は以前は、てんかんの臨床として、部分発作であればカルバマゼピン、全般発作であればバルプロ酸と、処方の仕方がシンプルで明快だったとお話になっていました。

そこで、私が「新しい抗てんかん薬がたくさん発売されていますが、それらが出てから、治療率が改善しましたか?」とお聞きしたところ、「同じだね。」とのお答え。多分、非常に難治な症例に関連しては、幾分良い面はあるのかもしれませんが、てんかんの治療はこれまでの抗てんかん薬でほぼ間に合うということのようです。

一方で、新しい抗てんかん薬は、盛んに気分障害に用いられるようになってきています。脳の異常発火としてのてんかんの治療薬が、気分の過度な変動に対しても効果があることは、それ自体が非常に興味のあることです。一方で、このような薬を併用して気分障害の治療を行うと、多剤併用になりがちで、このような多剤併用がほんとうに効率的な治療なのかどうかも、注意深く検証する必要はあると思っています。

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