2014年5月12日月曜日

Mystery of Sleep (2)

4月から行っている、早稲田大学早稲田キャンパス14号館での英語講義「Mystery of Sleep」も明日な5回目を迎えて、もう3分の1が終わったのかと思うと、時の経つのは早いものだと思います。前回も書いたとおりに、一応順調に講義は進んでいますが、グローバルエディケーションセンターの講義ですので、全学の学生が対象になります。一番多いのは、英語講義なので国際教養学部の学生ですが、政治経済学部や商学部、理工学部などの学生も居ます。最終的には57名の学生が登録して、かなり盛況な講義となりました。

先週は、睡眠の生理学として、睡眠にかかわる脳内のメカニズムについて話しましたが、こういう話をわかりやすくするのはとても苦労します。得意英語で話をするのは、術語もしっかりと覚えながら、脳科学や神経科学の知識のない人に話をするので、定義からやさしく話していくのは難しいです。

基本的には、エコノモ脳炎の研究に始まるこの分野の黎明期の話から入って、

脳幹部 ⇒ 覚醒のメカニズム
視床下部前部 ⇒ NREM睡眠導入のメカニズム

というわかりやすい図式にして、細かいところは捨象しながら、この2つがいろいろな物質と絡んで働いているという話をします。この単元は一回の割り当てにはしましたが、毎年一回では終わらず翌週までやり残しが出てしまいます。しかし、こういうことを教えるということをすると、自分も非常に理解が進みます。このような中で、オレキシンの役割などについてもずいぶんと理解が進んだ気がします。

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