2014年3月25日火曜日

STAP細胞その後 (1)

STAP細胞に関連したさまざまな報道をなるべく読むようにしていますが、ゴシップネタのものが多いです。驚いたのは、朝日新聞デジタル版に3月24日に掲載された、『小保方さん、『大人AKB48』で歌手デビュー!(うそ)』という記事。朝日新聞までも、このような揶揄を乗せるのかと思うと、愕然とします。科学者がこのような、下品なコラムに取り上げられること自体が、信じられない思いです。

【*その後朝日新聞からお詫びが出ています:
おわび 「ウソうだん室」について 2014年3月26日
 3月24日に掲載した連載「ウソうだん室」第3回は不適切な内容と判断し、同日中に削除しました。理化学研究所の小保方晴子さんを取り上げましたが、小保方さんをはじめ、関係者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをおわびします。】

その中で、日本経済新聞は、科学の本質を追っていて読んでいて実質的な情報が得られます。『STAP細胞、解明へのシナリオ 遺伝子解析 決め手 』という記事ですが、STAP細胞の報告が、報告の通りであるとすれば、どのような実験的事実を集めなければならないかを、比較的わかりやすく書いてあります。

STAP細胞研究の詳細について、私自身は十分な知識があるとはいえませんが、このような再生医療につながるこのような基礎研究は、非常に重要なものであることに間違いはありません。科学研究の最前線で、いい加減なデータによって、事実でないものを事実と報告することは許されないことですが、内容も理解せずそのような研究の本質がくだらない周りの圧力でつぶされてしまうということも残念なことです。

理研や日本の科学者の善意を信じて、一部の問題点を解消できる機会とし、医学の進歩のための本質的な発見の芽を摘み取らないようにしていかなければいけないように思います。

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