2014年3月7日金曜日

ムズムズ脚症候群と周期性四肢運動障害

ムズムズ脚症候群(=レストレスレッグス症候群)は、最近名前が知られているようには思う。症状は、眠ろうと思って布団に入るなど、じっとする状態になると、脚がムズムズして動かさずには居られないような感覚が出てきて、動かすと治まるのだが、またじっとしていると出現するという厄介なものである。人によっては日中、講義や会議でじっとしていたり、こたつに入っている時に出現することもある。ムズムズの場所も足腰だけでなく、体幹などに出る人もいる。

以前は、ずいぶんといろいろな病院を巡って私の睡眠外来にやってこられた方が居た。「そんなの病気じゃないんじゃないの。」と多くの医師に言われて、一般的な睡眠薬投与で終わっていた。この疾患は、多くのケースで薬物が即効する。薬物を飲んだ日からすごく良くなる。最近はパッチ薬もある。ドパミンという神経伝達物質の活動を上げる薬物を使うわけだが、ごく少量で劇的に軽快する人も多い。

これと合併しやすいのが、周期性四肢運動障害だ。周期性四肢運動障害は、脚がぴくぴくと動く疾患で、自分ではよくわからないが、一緒に寝ている人がいるとわかる。蹴っ飛ばすような大きな動きのこともある。こちらには、ベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬を投与する。クロナゼパムという薬物である。この薬によって、朝の眠気があったりする場合は、量を減らしたり服薬時刻を早めにするなど、細かく工夫してみるとよい。

これらの疾患は、しっかりと治療できる場合が多いので、十分な知識をもってしっかりと個人の生活(睡眠時間帯や長さ、日中の生活など)も合わせて治療を指導してくれる専門医に受診すれば、生活は非常に改善して、快適になるだろうと思う。



下記の井上先生の本は一般向けにわかりやすそうです。

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